2009年度のテレビ受信用アンテナの国内出荷数量は、2,468千本で前年比19.0%増となった。
FM・VHFアンテナが減少し、UHFアンテナは増加している。これは、受信システムの地上デジタル放送対応化が進んでいるためである。
また、UHFアンテナのうち、取り付け容易なデジタル専用アンテナ(簡易アンテナ)も増加している。
2009年度の能動機器の国内出荷数量は、2,683千台で前年比21.8%増となった。
これは、地上デジタル放送対応のため受信設備のデジタル改修が進んでいるためである。
能動機器の出荷数量で、増幅器が大半を占めており、地上デジタル(VHF・UHF)伝送用、地上デジタルと衛星放送伝送用、CATV伝送用とも順調に増加した。
また、出荷数量は少ないものの光伝送機器は大幅に増加している。出荷数量の大半をV-ONUが占めているが、光増幅器も増加しており、光化が順調に進んでいると思われる。
2009年度の受動機器の国内出荷数量は、15,881千台で前年比9.5%増となった。
これは、出荷数量のうち直列ユニット(テレビ端子含む)と、分配器・分岐器はほぼ横ばいであり、大きく増加したのは分波器であったが全体に占める割合は少なく、受動機器合計ではわずかな増加にとどまった。
分波器が大きく増加したのはテレビの出荷台数増加によるものと思われる。