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2026年8月26日

「教員の民間企業研修」を実施しました

~先生と電子部品業界がともに育てる、未来のつくり手~

私たちの暮らしを支え、環境やエネルギーをはじめとする社会課題の解決にも欠かせないエレクトロニクス。その進化を、目に見えないところで支えているのが電子部品です。
それを生み出し、社会に生かすのは人であり、電子部品業界にとって次世代の人材育成は、未来の社会と産業を支える重要な取り組みとなっています。次世代の人材育成は、企業だけでは達成はできません。そこで電子部品部会傘下のプロモーション専門委員会は、2026年8月3日、4日に経済広報センターが主催する「教員の民間企業研修」へ参加し、足立区教育委員会の小・中学校教員16人を対象とした2日間の研修を実施しました。

見えない電子部品を、身近な暮らしから知る

スマートフォンをはじめ、普段何気なく使っている製品の内部には、数多くの電子部品が組み込まれています。一つひとつの部品が異なる役割を担い、組み合わさることで製品が動くこと。日本の電子部品産業が世界のエレクトロニクスを支えていること。そして、そこで多様な専門性を持つ人たちが働いていることを紹介しました。
電子部品は身近にありながら、完成品の中に隠れているため、子どもたちが業界や仕事を知る機会は多くありません。まず先生方自身に、その存在と社会とのつながりを知っていただくことが、子どもたちの新しい選択肢につながります。

「分かる」だけでなく、自分の手でつくってみる

今回の研修で大切にしたのは、知識を得るだけで終わらせず、先生自身に体験してもらうことでした。プログラミング体験では、ゲーム感覚で論理的思考を学べる「アルゴロジック」に挑戦。問題を解くため「試して、失敗して、組み直す」過程を通じて、プログラミング的思考を体験しました。(情報・産業システム部会に協力いただきました。)

続く「おもしろ電気実験」では、身近な材料を使ってモーターとスピーカーを製作しました。コイルが思うように回らないときは、「なぜ回らないのか」「どこを変えればよいのか」を考え、何度も調整します。すぐに完成しないからこそ夢中になり、試行錯誤の末にコイルが回った瞬間、会場には笑顔が広がりました。
「コイルが回ったときの喜びを、児童と共有したい」
「『なぜ』『どうして』と考えることが、学びの原点だと感じた」
先生の言葉からは、自分で確かめる理科の面白さを、あらためて実感した様子が伝わってきました。

 

完成したのは、ライントレーサー“だけ”ではなかった

ものづくり体験では、電子部品を基板にはんだ付けし、黒い線をたどって走る「ライントレーサー」を製作しました。
初めてはんだごてを手にする先生、久しぶりにはんだ付けに挑む先生。作業が難しいときには、グループのメンバーと確認し合い、講師の助言も受けながら、一つずつ部品を取り付けていきました。

 

電子部品は、それぞれが異なる機能を持ちながら、つながることで一つの製品を動かします。試行錯誤の末、ライントレーサーが走り出したとき、先生方が得たのは完成品だけではありませんでした。
「一からものを作る楽しさを学んだ」
「失敗を通した学びの意義を確認できた」
ものづくりの楽しさ、完成したときの達成感、そして仲間と協力して一つのものを形にする大切さ。それは、子どもたちに伝えたい学びを、先生方自身がもう一度体験する時間にもなりました。

先生方の学びを、子どもたちの体験へ

大切なのは、理科や算数への苦手意識を「嫌い」に固定させず、心が動く体験を届けること。その興味を具体的な仕事や進路へつなぎ、BtoBである電子部品メーカーも将来の選択肢として見えるようにすること。体験とキャリア教育を、成長段階に沿ってつないでいく必要性が確認されました。
「教員にできることは、いろいろな方面から日本社会を支えられる人材を育てることだと思った」
「学校へ戻ったら、ほかの教員へ伝えるとともに、子どもたちにも伝えたい」
研修で生まれた気づきは、先生一人の中で終わるのではなく、学校や教室へ広がろうとしています。
子どもたちの「つくってみたい」「なぜだろう」「もっと知りたい」という気持ちを未来へつなぐため、プロモーション専門委員会では、これからも次世代を育てる取り組みを進めていきます。

JEITA 電子部品部会 プロモーション専門委員会 事務局
(一般社団法人電子情報技術産業協会 事業推進部 電子部品・デバイス担当)

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