共創プログラム採択事例
-スマート保安に係る検討会-
設立日:2019年11月
スマート保安に係る検討会は、スマート保安の普及に向けて、 ITベンダー、OTベンダー、プラント事業者の3者が一堂に会す組織として、2019年11月に設立しました。産業保安分野の競争力強化と、関係する事業者のビジネス領域の拡大を目指した活動を行っています。
検討会設立の背景
わが国の産業保安分野では、設備の高経年化、人材不足や技術継承といった問題により、重大事故のリスクが今後増大する恐れがあるといわれており、こうした中、安全性と生産性の向上を図るために、IoT・AI・ビッグデータなどを活用したスマート保安の実現が期待されています。
また、スマート保安は、重要インフラを担う産業全体としての競争力強化につながるため、大企業に限らず中小企業も取り組むことが大切です。
こうした背景から、スマート保安の普及を目的として「スマート保安に係る検討会」を設立しました。
<検討会メンバー>
- 主 査
- 日本電気㈱
- 副主査
- 横河電機㈱
- 委 員
- アズビル㈱、コニカミノルタ㈱、㈱日立製作所、三菱電機㈱、㈱荏原電産
- 客 員
- 高圧ガス保安協会(KHK)
スマート保安の普及と
ビジネス機会の創出
スマート保安への期待は高まる一方で、その普及はまだ途上の段階です。そのため、当検討会では、プラント事業者(ユーザー)に向けて、デジタル先進技術の理解促進や潜在的ユーザーへの啓発活動を行うことで、スマート保安の普及に貢献します。
また、産業保安分野において、よりIoTが活用されやすくなるような政策並びに規制の見直しや、プラント施設の検査方法として参照されている規格類の改正等に関連した取組みを後押しするなどして、会員のビジネス機会の創出に寄与します。
スマート保安の具体事例の
紹介動画
(生産・設備管理・保全における
デジタル技術の活用)
スマート保安の実現は、いわゆる産業保安分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)です。そのため、ビジョンの明確化や経営トップのコミットメントにはじまり、取組の具体化、事業プロセスの変革などを行うため、様々なナレッジが必要となってきます。
本動画では、産業保安分野において先進的にDXに取り組まれているユーザー企業と、DX実現に資するソリューションを提供するベンダーとの対談により、推進のポイントや現場におけるデジタル技術の活用(スマート保安)の具体事例をご紹介します。
- 視聴ページ
- https://youtu.be/7-wLIEC2vlY (Youtube)
- タイトル
- 産業保安分野におけるDXへの挑戦の現在に迫る ~推進するポイントと効果~
- 登壇者
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- ENEOS株式会社 工務部・副部長大和 尚也 氏
- JEITA スマート保安に係る検討会 主査 相馬 知也
- 主なプログラム(約25分)
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- DX技術を用いた設備保全への取り組み<全体像>
- 対談①:実際にどのように経営陣・現場を含め周りを巻込んでいったのか
- DX技術を用いた設備保全への取り組み<具体例>
- 対談②:スマート保安を行っていく現場としてデジタルに期待すること
※本動画は、2022年8月末時点の情報を基に制作したものです。
スマート保安に係るシステム導入促進ガイドブックの発行
(2021年5月 発行、 2022年6月 更新・付録追加)
スマート保安の導入を検討しようとすると、何から手を付ければ良いか、自社の目的に合ったソリューションはどのようなものがあるのか分からない等の課題が現場に存在しています。このような課題の解決に向けて、発行したものが『スマート保安に係るシステム導入促進ガイドブック』です。
本ガイドブックは、初めて、スマート保安の導入を検討する企業が活用できる基礎知識や課題解決のためのソリューション(事例数40)などを、プラント施設の現場担当者目線でまとめております。
ガイドブック イメージ
目的や適用業務に合わせて、対応しているソリューションが検索可能
担当部門・お問い合わせ先
- 一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)
事業戦略本部 市場創生部 E-mail:kyousou-pg@jeita.or.jp