2025年度 部品運営委員会
産総研関西センター視察見学会
部品運営委員会では、8月29日(金)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)関西センターを視察しました。
冒頭、ホシデン株式会社古橋社長より、今回の視察アレンジへの感謝と、各委員会社と関連性の高いテーマでの有意義な交流への期待が述べられました。まず、エネルギー・環境領域
電池技術研究部門の田中真悟副研究部門長から、関西センターの歴史、現在の組織、そして、電池技術の概要と評価解析技術の重要性について解説がありました。
続いて、施設内を見学し、電池技術研究部門では、田中副研究部門長より、研究開発状況、安全性・リサイクル、全固体電池、車載電池に関するパネル説明がありました。先進パワーエレクトロニクス研究センターでは、山田英明研究チーム長より、ダイヤモンドの優れた熱伝導率のデモと、ウェハ作製からデバイス化に至る技術解説を受けました。材料・化学領域
材料基盤研究部門では、平塚淳典副研究部門長他からは、機能性ガラス、ソフトセンサー、カーボンナノチューブ線材、熱電発電デバイスの開発・応用について説明を受けました。具体的には、体温でファンが回る熱電発電デバイスや、ロボットハンドに応用されるソフトセンサー、カーボンナノチューブの特性、波長変換機能を持つ機能性ガラスなどが紹介されました。最後に展示室で、産官学連携推進室の村井健介キャリアエキスパートから、ゴム、光学ガラス、炭素繊維、透明導電膜、二次電池、金触媒、ガスセンサーなど、関西センターの技術の歴史を時系列で解説いただきました。見学後には、部品運営委員会の第2回定例委員会を開催し、本視察は極めて実り多い機会となりました。
部品運営委員会ものづくり教室
部品運営委員会では、8月23日(土)に高槻市青少年センターにて「ものづくり教室」を実施しました。本教室は、昨今の理科離れが進む状況において、小学生にものづくりへの興味を喚起し、将来の優秀な人材を育成することを目的に、2008年度より毎年開催しています。今年度も昨年に続き、高槻市の小学4~6年生を対象に30名を募集したところ、94名もの応募が殺到し、ものづくりへの関心の高さを改めて示しました。当日は、25名が参加し「うそ発見器」の製作に取り組みました。
当初、参加した小学生たちには緊張した様子が見られましたが、すぐに打ち解け、終始和気あいあいとした雰囲気の中で作業が進みました。また、電波新聞からの取材も入り、教室への注目度の高さを裏付けました。事後アンケートでは、参加者全員から「大変おもしろかった」「また参加したい」と回答があり、「はんだごてを初めて使って難しかったが、とても楽しかった」といった具体的な感想も寄せられ、本教室がものづくりの楽しさと技術への興味を深めるという目的を達成できました。この大きな成果を踏まえ、部品運営委員会では今後も本活動を継続し、日本のものづくりを支える次世代の育成に貢献していきます。