「第11版 電子部品技術ロードマップ」発刊/
完成報告会開催のご報告
電子部品部会/部品技術ロードマップ専門委員会では、エレクトロニクス産業の発展に不可欠な電子部品技術の中長期的な方向性を示すことを目的に「電子部品技術ロードマップ」の策定・発刊に取り組んでいます。この度、当専門委員会では、これまでの活動成果を基盤とし、最新の技術動向や社会変化を踏まえ、2022年に発刊した第10版を全面的に改訂した「第11版 電子部品技術ロードマップ」を2025年3月に発刊しました。本稿では、この「第11版 電子部品技術ロードマップ」の概要と、発刊に伴い開催した完成報告会について報告します。
「第11版 電子部品技術ロードマップ」の概要
11版目となる今回の電子部品技術ロードマップは、「Society 5.0世界における未来のスマートシティーの実現に貢献する電子部品の動向」をテーマとして策定しました。2035年頃に実現が期待されるスマートシティーを、Society 5.0実現の具体的な場として捉え、今後10年間の社会変化を想定し、そこに社会実装される技術群を支える電子部品の技術進化の方向性を示しています。
本技術ロードマップは全4章で構成しており、第1章「はじめに」に続き、第2章では「注目フィールド」として、スマートシティー構築に向けた技術動向を「モビリティー・情報通信・環境」の3つのフィールドを調査し、解説しています。また、第3章では「生成AIのインパクト」として、近年急速に注目度を高めている生成AI技術が電子電気機器・電子部品業界へ与える影響について調査し、まとめています。さらに、第4章「電子部品」では、各章で取り上げた技術群を支える主要な電子部品技術について解説しています。
本書が、電子部品に携わる技術者や研究者、経営層の方々にとって、今後の技術開発や事業戦略を検討する上での一助となれば幸いです。
【第11版の構成イメージ概念図

「第11版 電子部品技術ロードマップ」完成報告会
「第11版 電子部品技術ロードマップ」の発刊に伴い、ご購入いただいた皆様を対象に、本ロードマップの内容をより深くご理解いただくことを目的とした完成報告会を下記のとおり開催しました。
■日時:2025年3月28日(金)10:00~17:00
■会場:JEITA会議室およびオンラインによるハイブリッド開催
完成報告会では、部品技術ロードマップ専門委員会の主査・副主査および各章の執筆担当者より、ロードマップ全体の概要、注目フィールド、生成AIのインパクト、そして各電子部品の技術動向について報告を行いました。
また、今回は特別講演として、株式会社Preferred Networks共同創業者であり、代表取締役研究最高責任者として最先端技術の開発を先導されている岡野原大輔氏をお迎えし、「AIと半導体の未来:可能性と克服すべき課題」と題してご講演いただきました。さらに、Yole株式会社の保坂透氏より、「コンピューティングの市場・技術トレンド」についてご講演いただき、参加者の皆様から大変好評を博しました。
当日は、会場・オンライン合わせて多数の方にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

完成報告会での講演の様子
【完成報告会プログラム】

終わりに
部品技術ロードマップ専門委員会では、「第11版 電子部品技術ロードマップ」が、会員企業の皆様をはじめとするエレクトロニクス業界関係者の皆様にとって、今後の事業展開や技術開発を進める上で有益な情報源となることを期待しております。
当専門委員会では、本技術ロードマップの内容を広く普及させるための広報活動などに取り組んでまいります。
当専門委員会の活動にご興味のある企業様は、是非JEITA事務局までお問い合わせください。多くの企業様のご参画をお待ちしております。
JEITA電子部品部会 部品技術ロードマップ専門委員会の活動にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
刊行物のご案内
「第11版 電子部品技術ロードマップ」
- ■編集・発行:
一般社団法人 電子情報技術産業協会
電子部品部会 部品技術ロードマップ専門委員会 - ■体 裁:
A4判 PDF形式 - ■3つのファイル(上巻・中巻・下巻)にて構成
・上巻:第1章、第2章(約480ページ・75MB)
・中巻:第3章(約350ページ・43MB)
・下巻:第4章、第5章(約330ページ・33MB) - ■発売日:
2025年3月21日(PDFダウンロード) - ■頒布価格 : 税込
会 員 : 30,800円
会員外 : 61,600円



■購入方法: JEITA刊行物ページよりお申し込みください。
https://www.jeita.or.jp/japanese/public