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活動報告関西支部

2024年12月度 関西支部運営部会講演


座右の銘『想像できるものは、
創造できる。』
関西支部運営部会では12月4日(水)にJEITAベンチャー賞を受賞された株式会社Thinker CEOで「未来実装家」の藤本弘道氏を招き「妄想から始まる未来実装プロジェクト」と題する講演を行いました。
Thinkerは、対象物との距離と傾きを高速で検知する近接覚センサーを事業化した大阪大学発のスタートアップでありJEITA会員企業でもあります。当講演では、同社の事業・技術と共に広く取り組む未来を構想し実装する新規事業支援の活動を紹介いただきました。

表題にある妄想から始まるというのは、子供時代から親しんだSF小説にある、より良い未来を「妄想」し実現する熱い想いに根差しています。松下電器産業で社内ベンチャー制度を利用し、アシストスーツの開発・販売事業ATOUNを創業、19年間運営したのちに、2022年に一気通貫でゼロイチ事業創造を支援する株式会社 SHIN-JIGENを設立し、企画・開発から資金調達・事業化までを支援する会社を立ち上げました。その対象は大学スタートアップから大企業に至っています。
また、ふじいろを設立し、企業におけるイノベーションマインドの育成を支援する活動に取り組んでいます。具体的にはSF作家などの支援も得て、SFストーリーを描くように新しい価値を生み出す事業のビジョンを妄想し、そのビジョンからバックキャストすることにより事業のロードマップ/マイルストーンを策定する手法を、研修の形で様々な企業に提供しています。
未来実装活動の中、急激な労働人口減少という社会課題を、現場ロボットの進化で応えるには「ロボットハンドの民主化」が必要不可欠との想いで2022年にThinkerを設立しました。ここでは、大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教が長年取り組んできた「近接覚センサー技術」と「柔軟なアクチュエータ技術」を独自のThinker AIにより、さまざまな状況に自力で対応できる器用なロボットハンドを実現し商品化しました。

未来を実装し続ける熱意に満ちた講演を頂き、出席者からは、描いたビジョンを企業で具体化する上での課題、近接覚センサー技術の展開、ロボットの社会導入課題など積極的な質問がなされ、講演後の懇親交流会を含めて活発な意見交換が行われました。

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