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活動報告市場創生部

JEITA デザイン部会 デザインの力による地域課題解決に向けて
静岡県 三島市とパートナーシップを締結

デザイン部会は、企業の持つデザイン資源を地域に還元し、社会課題解決に向けた産官民のエコシステムを形成する初の事業を開始します。

デザインの領域拡大

JEITAデザイン部会は、JEITA会員企業の24社のメーカーに所属するインハウスデザイナーによって構成された組織であり、デザインの専門集団として国内外のデザインファースト事例の研究活動や企業価値向上に資する活動を推進してきました。
デザイン部会が所掌していたデザインの分野は、これまで、製品の外観やUI・UXの設計といった目に見える範囲でしたが、デザイン思考・デザイン経営という言葉に代表されるように、目に見えない分野にまでデザインの考え方は浸透・拡大し、今後はテクノロジーとサービス、企業と消費者、企業と社会等を、人間中心の視点で繋ぐ役割として機能することが求められており、JEITAが目指すSociety 5.0の実現に向け、デザインの力への期待が寄せられているところです。

「デザインエコシステム」の形成に向けて

JEITAデザイン部会では、このようなデザインの役割に関する社会的な変化を受け、デザインの力を持続可能な社会形成にも活用するため、「デザインエコシステム」の検討に着手しました。
「デザインエコシステム」とは、デザインアプローチによる、オープンな社会課題解決の仕組みとなります。複雑な社会課題が溢れる世の中において、技術中心の解決策や個別の取り組みから脱却し、本当に解くべき課題は何かを特定し公開することで、あらゆる立場の人が同じ課題に向き合うことのできる社会を目指すためのものです。

【デザインエコシステム図】

三島市と連携したデザインエコシステム形成プロジェクト

「デザインエコシステム」を形成するためには、多様なステークホルダーを巻き込んだ議論やフィールドが必要になりますが、本プロジェクトは、デザイン部会に所属するインハウスデザイナーがサポーターとなり、地域の関係者が共通で抱くありたい未来像を可視化し、これまで気が付かなかった地域の魅力や解決したい社会課題を明確にすることで、産官民のパートナーシップをより一層強化していくことを目指す、新たな事業です。
今回パートナーシップを結んだ、静岡県三島市は、“せせらぎと緑と活力あふれる 幸せ実感都市・三島”を将来の都市像として、移住定住の促進や子育てがしやすい街づくりに取り組んでいますが、ライフスタイルが多様化する中で、必要な対象に情報を届けかつニーズに対応するためには、市民と市職員の効果的なコミュニケーションをデザインする必要性が高まっていました。
それゆえに、当該課題解決の実現の場として、デザイナーにより構成されるJEITAデザイン部会と、デザインエコシステム形成のための実証事業を共同実施する運びとなりました。


左から、JEITA デザイン部会 エコシステムトライアルグループ プロジェクトマネージャー/富士通株式会社の稲垣潤氏、JEITA デザイン部会 エコシステムトライアルグループ/株式会社ニコンの中島麻里氏、三島市長の豊岡武士氏、JEITA デザイン部会 部会長/キヤノン株式会社 理事 総合デザインセンター 所長の石川慶文氏、JEITA デザイン部会 エコシステムトライアルグループ/コニカミノルタ株式会社の宮澤恵美氏、JEITA デザイン部会 エコシステムトライアルグループ/三菱電機株式会社の福高新作氏

デザインエコシステム形成の流れ

JEITAデザイン部会と三島市では、既に三島市役所の職員と共同のワークショップを開催するとともに、三島市民へのヒアリングなどを行い、特に三島市として解決したい課題として公開している22件から2件に絞り込みを行いました。その2件は、「子育て」と「移住」となっています。
今回のパートナーシップ協定締結を機に、この選定された課題をどう解決できるか、三島市職員はもちろん、三島市民と一緒に考え、世の中に公開していく予定ですので、活動の成果についてご期待ください。
その他、デザイン部会の活動情報は、noteで定期発信を予定しています。

【エコシステム活動の流れ】

引き続き、皆さまからデザイン部会活動へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします

■JEITAデザイン委員会 note

https://note.com/jeita_design

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