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活動報告事業推進部

IEC TC51仙台国際会議報告


仙台市の東北大学
「片平さくらホール」
新型コロナウイルス感染症の影響により、TC51国際会議の日本での対面開催は、過去3度延期となり、4年ぶりに対面開催することができました。
2023年11月14日(火)~16日(木)の期間、仙台市の東北大学「片平さくらホール」で、IEC TC51(磁性部品、フェライトおよび圧粉磁性材料)の国際会議(WG1、WG9、JWG11、WG10およびプレナリー会議)が開催され、活発な意見交換を行い、規格化推進をすることができましたので、紹介します。

IEC TC51(磁性部品、フェライトおよび圧粉磁性材料)概要:磁気特性を有した幅広いアプリケーション分野の電子機器向けの部品およびコンポーネントに関する、国際規格の制定、改版を行っています。

■情報通信、コンピュータ、自動車、オーディオビジュアル、デジタルカメラ、照明、太陽光および風力発電システム、溶接、誘導加熱、パワーコンディショニング(UPS)、ワイヤレス給電、RFID、医療を含む、
・そのようなコンポーネントに関連する部品
・そのようなコンポーネントを使用したトランスとインダクタの測定方法、試験および仕様
・フェライトおよび圧粉磁性材料

■国際幹事:日本/安倍 健氏(TDK株式会社)
■国際議長:アメリカ/Mr. Mark A Swihart
■Pメンバー(エキスパート参加国):8カ国
■Oメンバー(オブザーバー参加国:17カ国
■WG(ワーキング・グループ)数:3
■JWG(ジョイントワーキング・グループ数):1
■日本での審議団体:JEITA
■国内委員長:吉田栄吉氏(東北大学)

各WG.JWG.プレナリー会議内容

◆WG1: Ferrite and Powder Cores
・11/14 (火)9:00~16:00
・対面参加:21名、Remote参加:7名

◆WG9: Inductive components
・11/15 (水)9:00~14:30
・対面参加:23名、Remote参加:9名

◆JWG11: Measuring methods and test procedures for transformers and inductors. linked to IEEE-SA PELS/ ETTC
・11/15 (水)15:00~16:30
・対面参加:22名、Remote参加:7名

◆WG10: Magnetic materials and components for EMC applications
・11/16 (木)9:00~10:00
・対面参加:20名、Remote参加:5名

◆TC51 Plenary meeting
・11/16 (木)13:30~16:00
・対面参加:20名、Remote参加:5名
各WG、JWGともに、議題に沿って、議論確認し、予定通り終了することができました。

■2022年度国際会議議事録の内容確認と承認
■現在進行中のプログラムの進捗状況報告と確認
■ISスタビリティーデートの見直確認
■新規規格化案件についての進め方と期限確認
■IECのリージョナルマネージャーであるChew氏からのIECのプレゼンテーション
■Pメンバーの確認
■リエゾンの確認
■戦略ビジネスプランの見直し
■議長交代の報告


Plenary meeting:会議風景

ウェルカム レセプション

■11/14 (火)18:00~20:00
■参加者24名。
■ANAホリデーインにおいて、ウェルカム レセプションを開催。
初めに、IEC SecretariatのDennis Chew氏から挨拶、続いて吉田国内委員長から今回の開催にあたっての挨拶をいただき、Welcome Partyを開始することができました。


ウェルカム レセプション:挨拶

ウェルカム イベント

東北大学多元物質科学研究所 岡本 聡 教授より「Magnetic imaging using a synchrotron radiation light」のプレゼンをいただきました。
宮城県仙台市青葉区の東北大学青葉山新キャンパスに整備中の放射光施設であるナノテラス(NanoTerasu) を利用した、日本初の最先端の加速器技術や光源技術が注ぎ込まれており、これまで視えなかった世界をデータ化(可視化)することで、新材料やデバイスの開発、生命機能、創薬の研究開発など幅広い分野での活用が期待されていることについて、説明いただきました。

今後の国際会議予定

■2024年6月に中国で開催
■2025年3月に米国で開催