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活動報告市場創生部

CEATEC:パネルセッション、展示ブースから
社会に発信した先端交通システム部会

先端交通システム部会は、「課題解決型のモビリティ社会」をテーマに、外部有識者だけでなく、部会代表が登壇しセッションを開催。また、次世代のモビリティ社会の基盤となりうるETC2.0の進化を紹介する特設ブースを展開し、様々な産業と連携する将来像を紹介しました。

モビリティDX・課題解決型のモビリティ社会の創造

CEATEC 2023最終日の昼下がり、入場を開始した幕張メッセ コンベンションホールAは、瞬く間に席が埋まり、超満員に。
「モビリティDX」と銘打ったパネルセッションには、CEATECに乗り込んだ、「夢のチカラ」を描き続ける“世界のHONDA”と相対する“JEITA”が何を語るかを期待する、立ち見が出るほどの聴衆。CEATEC 2023最終日最大のホールが熱気に包まれました。

期間中の全セッションの中でも1、2を争う、来場者数となり、コロナ禍以降で初めて、聴講者の大きな期待を直に感じられる、素晴らしい瞬間となりました。


超満員の客席

“走れば走るほど、ちょっと良くなる世界を創る”

1人目のパネリストは、本田技研工業電動事業開発本部 BEV開発センター デジタルサービス戦略部 デジタルサービス企画課主幹 福森 穣氏。
「移動に関わる社会課題をプローブデータで解決する」を標題に、Honda Drive Data Serviceを活用した事故を未然防止、情報提供による渋滞削減等、ホンダのクルマが走るたびに得られるデータを活用した、社会課題解決の実例と今後の可能性について紹介されました。

スマートモビリティ研究会のマインドとミッション

2人目のパネリストは、JEITA先端交通システム部会・スマートモビリティ研究会主査 小出啓介氏。
今年度、旧自動走行システム研究会から組織改編した同研究会は、一時のブームのような自律自動運転の探究に限らず、JEITAの持ち味や強みを活かした、より視点を高めた議論・発信を目指した活動に“Reboot”。
何のための自動運転か、自動化・知能化によりどんな課題が解決できるのか、という問いを自らに向けながら、その解を求め国内外の産業を俯瞰・把握する活動へのアップグレードを紹介。


パネルディスカッションを展開

活動のひとつとして、モビリティの水平分業を目指しプレゼンスを高めつつある台湾の情報通信業界の団体(TCA・TADA)との連携活動により、当部会に参加しなければ得られない独自性の高い一次情報獲得の成果等を報告しました。
また、スマートモビリティ研究会は、同日午前CEATECパートナーズパークにおいて、パネルセッション「スマートモビリティ社会の実現に向けて」を主催。国際連携活動と今後の展望について示すことも同時に行いました。

モデレーターは東海大学 観光学部 佐藤准教授

経験豊富な2人のパネリストから、「課題解決型のモビリティ社会」をどのように描いていきたいのかを引き出したのは、東海大学観光学部観光学科 佐藤雅明准教授。
佐藤准教授は、必ずしもクルマが中心にあるのではなく、全てのものが繋がる社会“X2N:Everything to Networkt”についてのJEITA内に設置した産学連携検討組織も主導しています。
ディスカッションテーマとしてInteroperability & Inclusion―すべての人を取り残さないモビリティ社会とは?―を掲げた佐藤准教授は、様々なシステムが相互にハーモナイズし、高齢者や免許を持たない子供たちを含む、すべての人が享受できる広義の“モビリティ”の重要性、標準化を通じた世界へ向けた普及、DXによる更なる加速 についてパネリストに問いかけ、双方のパネリストから聴講者に対する提起を促し、熱気あるディスカッションを繰り広げました。


左から佐藤氏、小出氏、福森氏

データドリブン時代のETC2.0“うれしさ”の創出に向けて


ドラレコと連携したETC2.0の新しい“うれしさ“とは?

一方展示ホールでは、部会傘下ITS事業委員会による、国土交通省道路局と連携したETC2.0の便利な機能についての紹介、今期ITS事業委員会が注力している、ETC2.0とドライブレコーダーを連携した、ユーザーにとってのうれしさを提供できる活用法の創出検討について紹介するブースを出展。多くの来場者とのコミュニケーションから、活用事例の深化を図りました。
ご来場の皆様、ご意見をいただき、誠にありがとうございました。

ご興味がある方は是非お問い合わせを!

ご紹介しきれないこれまでの先端交通システム部会の活動詳細にもご興味のある方は、是非担当事務局までお問い合わせください。

本件の
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E-mail : mobilitysystems@jeita.or.jp