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活動報告事業推進部

大学生を中心とした「コンテンツ視聴の実態調査」と
テレビの新たな可能性

若い世代のテレビ放送離れが深刻であり、原因の1つとして考えられるのが、スマートフォンの普及と同デバイスの活用によるネットコンテンツ利用の低年齢化です。そこで、その実態を調査するとともにテレビの新たな可能性を模索すべく、テレビネットワーク事業委員会の傘下に「コンテンツ視聴における未来像検討TF」を設置しました。
将来を担う世代がどのような嗜好でネット、放送コンテンツと向き合っているのか等について、全国の大学・専門学校を対象にヒアリングおよびアンケート調査を実施するとともにテレビの新たな可能性を模索しています。
2023年6月28日に、調査の一環として、中京大学文学部西嶋賴親ゼミでヒアリング調査を実施しましたので、この取り組みをご紹介します。

学生によるプレゼンテーション発表

当日は、まずJEITAからテレビ業界の概論等について説明を行い、学生からテレビの利用実態等についてプレゼンテーションをしていただきました。東海地方では、テレビの所有率が高い事や、テレビを家族で視聴する習慣があることの説明がありました。また、若者のテレビ離れについての現状分析やテレビの新たな機能について、JEITAへ提案していただきました。

<主な提案内容>

●テレビの「ながら視聴」の習慣を活かしてテレビ局の コンテンツに接触する機会を増やす
●地元中小企業の6秒CM導入

グループディスカッション

各班に分かれたグループディスカッションでは、「テレビ放送はテレビ画面で見るか、スマートフォンで見るか」「テレビの番組宣伝を見てその番組を見るか」「今後、大型テレビへの課題や期待はあるか」という問いに対して、学生は自身の生活を振り返りながら率直に意見を交わしていました。
学生のテレビ視聴スタイルは「ながら視聴」が半数以上で、主にスマートフォンでSNSを見ながらのテレビ視聴を行うことが多数であることがわかりました。

今後の活動について

「コンテンツ視聴における未来像検討TF」では、今後も学生を対象としたヒアリングおよびアンケート調査を通じて、コンテンツ視聴スタイルの変化に伴う課題を整理・共有し、会員各社の事業戦略に資する委員会活動を実施していきたいと考えています。

学生がプレゼンテーション提案している様子

グループディスカッションの様子