Activity
活動報告関西支部

前期の神戸大学に続き、後期は大阪大学の「知価社会論」に6社から6名の講師を派遣しました。この講義は「企業で推進される具体的プロジェクトを題材に、デザイン思考の考え方を活用し、グループディスカションを通じて新たな発想やビジョンを具体的に描く能力を高める」という学習目標を掲げ、「デザイン思考」を柱に据えています。全体のプログラムは次の通り、対面とオンラインを交えたハイブリッドで行われました。

10月   1日

ガイダンス

10月   8日

基調講演「知価社会とは？」

10月15日

講義① TOA（株）

10月22日

講義② （株）村田製作所

10月29日

講義③ ローム（株）

11月12日

講義④ パナソニック（株）

11月19日

講義⑤ （株）島津製作所

11月26日

講義⑥ 古野電機（株）

12月   3日

デザイン思考① 「概要」

12月10日

デザイン思考② 「インサイトについて」

12月17日

デザイン思考③ 「実践」

12月24日

デザイン思考④ 「実践」

1月   7日

講義⑦ 「知価社会とは？」

1月21日

学生アイディアピッチ

1月28日

まとめ

JEITA講師による講義の様子（対面）

JEITA各社の講師からは、1）会社の歴史、2）プロジェクトの成功事例、3）新規事業創出の取り組み、4）人材育成の取り組み、につき講義いただきました。講義中にスマホ、PCを通じて随時質問できるシステムにより、担当の北岡康夫 教授が巧みに質問を引き出され、オンラインではチャットも活用、活発な質疑応答が行われました。毎回、終了後に行ったアンケートでは、総計で「とても有意義だった」と「有意義だった」を併せ9割を超える高い評価を得ています。

一連の各社講義に続き、学生はデザイン思考を用いた新たなサービス・製品の構築について学びます。ユーザーが潜在的に欲しているモノ・コト（インサイト）を把握し、先入観や心理的バイアスを取り除いて現実的な提案（コンセプト）に落とし込みます。本年度は特に、「インサイト」をいかに導き出すか、をポイントに学びました。その後はグループに分かれ、自分たちでインサイトを見出した上で、担当教員とのワークやグループ内でのディスカッションを通じてコンセプトを練り上げ、新たなサービス・製品のアイディアに結実させてゆきます。締め括りとして1月21日に行われたピッチにはJEITA講師、産学連携分科会委員もコメンテーターとして参加し、大いに盛り上がりました。