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活動報告事業推進部

Inter BEE 2021 NHK/JEITA共同出展報告

AVC部会は、リアル開催となったInter BEE 2021に、今年度もNHK/JEITA共同ブース出展しました。
テーマは、「つながる、つなげる ~あなたと紡ぐ!メディア新時代へ~」

出展概要

メディアの新時代を体感してもらうことをコンセプトに以下の内容について最先端の放送技術をご覧いただきました。

  • 進化し続ける4K8Kコンテンツ制作の最新技術
  • 安心・安全を支えるためのニュース・防災アプリ
  • 昨年からサービスを開始したNHKプラスなどのネットサービス
  • AI/AR/VRを活用した未来のメディアのカタチを体験する没入型コンテンツやユニバーサルサービス

4K8Kコンテンツ

新4K8K衛星放送受信機

ブース内では、最新の新4K8K衛星放送対応テレビを展示し、実際に放送されている番組およびデータサービスのコンテンツをご覧いただきました。
4K・8Kテレビの魅力である、高画質、臨場感のある音響はもちろん、最新のテレビでは、リモコンに動画配信サービスをダイレクトに選べるネット動画ボタンが配置され、多様なサービスが簡単に利用できることを感じてもらいました。
また、新4K8K衛星放送では、「d」ボタンを押すことでデータサービスが利用できます。期間限定で提供されていた2020東京オリンピック・パラリンピックの感動の名場面を、お楽しみいただきました。

新4K8K衛星放送受信方法

新4K8K衛星放送を受信するためには、さまざまな受信方法があります。個別に新4K8K衛星放送対応のアンテナを設置する方法、集合住宅などで共同受信する方法、その他ケーブルテレビによる視聴および光回線による視聴があります。中には工事を伴うものもありますので、リアル開催のメリットである対面による受信相談では、多くの方のご質問にお答えすることができました。

8K中継トライアル

2020年11月、マツダスタジアムとNHK広島をIPでつなぎ、SHVシアターで8Kパブリックビューイングのライブコンテンツとして公開した映像をご覧いただきました。
多くの野球中継は、スタジアムに設置した多くのカメラで多方向から撮影した映像を切り替えて、放送しています。
本トライアルでは、固定した8Kカメラでグラウンド全体を映した映像を中心に、スタジアムSEを22.2chマルチチャンネル音響で制作し、まるでスタジアムで観戦しているような臨場感を演出していました。

あまねく伝える・未来のメディア

“あまねく伝える”のコーナーでは、NHKの取り組みを中心に、以下の展示を行いました。

  • NHKのユニバーサルサービスへの取り組みの一例として、気象やスポーツ等の「手話CG」の紹介
  • AIコンテンツ開発として「ニュースのヨミ子さん」の紹介
  • 最新ニュースはもちろん、地域ごとの天気予報や災害情報をお届けする「NHKニュース・防災アプリ」の紹介
  • 総合・Eテレの番組を放送中から放送後1週間、PCやスマホでいつでもどこでも、何度でも楽しめるサービス「NHKプラス」の紹介
    “未来のメディア”のコーナーは、NHK技術研究所で開発されている以下の展示・体験が行われました。
  • 空間共有コンテンツ視聴システム
  • AR技術を活用した番組への没入体験
  • 没入型VRディスプレイ

AVC部会講演会

ブース展示とは別に、こちらも恒例のAVC部会講演会を開催しました。

テーマ:「イマーシブオーディオの現状と将来動向」

イマーシブオーディオ(立体オーディオ)は、国内でもサービスが開始され、音楽サービスから映像サービスへと広がりつつあります。
またヘッドホン/イヤホンだけではなく、TV、アンプ、サラウンドスピーカーといったAV機器での対応も広がり始めました。
一方で、複数の規格が存在し、ユーザにとっても、コンテンツの作り手にとってもわかりにくい状況にあることも事実です。
そこで、本講演会では、最新の状況を概観するとともに、コンテンツ制作環境や再生機器での視点についてコンテンツ制作側とユーザ側のそれぞれから有識者をお招きし、現状から、将来動向までお話しいただきました。

3Dイマーシブオーディオ制作のデザイン

入交 英雄氏

入交 英雄氏・(株)WOWOWエクゼクティブ・クリエイター

大きく進化するイマーシブオーディオの世界

藤本 健氏

藤本 健氏・ライター

イマーシブオーディオは、モノラルからステレオへの変化と同程度のインパクトがあるともいわれ、今後の、発展に期待します。