『責任ある企業行動ガイドライン自己評価シート詳細版』を公開
CSR委員会は、サプライチェーン全体のCSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)を具現化するためのモデル行動規範となる『責任ある企業行動ガイドライン』(2020年3月発行)に基づくサプライヤー向けSAQ(Self-Assessment Questionnaire)である「責任ある企業行動ガイドライン 自己評価シート詳細版」を発行しました。
発行の背景・概要
『責任ある企業行動ガイドライン』に基づく自己評価シートとしては、2021年3月に「責任ある企業行動ガイドライン 自己評価シート」を発行していましたが、これは各項目に対する取り組み状況を1項目1問(計:約40問)で問うもので、サプライヤーの取り組み状況を大まかに把握することはできるものの、CSR調達を実践するためのサプライヤーの評価、リスク評価の落としどころの把握には課題がありました。今回の自己評価シート詳細版では、ガイドラインの内容から約170問を厳選して設定し、具体的な事象を基に、その企業が責任ある企業行動を行っているかを、より明確に自己評価できるようになっています。また、近年、グローバルなNGO等によるSAQの広がりを踏まえ、これらのSAQの内容も確認した上で、日本の法律や実態にそぐわない内容や設問数を考慮し、日系企業を中心としたサプライヤーが取り組むべき項目を抽出してまとめました。
活用により期待される効果
CSRは、単に個別企業やグループ内企業だけの取り組みとして実施するのではなく、取引先・パートナーを含めたサプライチェーン全体で推進することが求められています。『責任ある企業行動ガイドライン』は取引先を含めたサプライチェーン全体のCSR具現化を目指すためのものとして、自己評価シート詳細版は、回答を依頼する企業ならびに回答をするサプライヤー双方の負担を軽減し、効率よく実践することに寄与するものです。より多くの企業に利用いただくことで、CSR調達を広く業界全体で推進し、サプライチェーンにおけるCSRに対する理解・取り組みが更に促進されることが期待できます。
今後の予定(外国語版の発行)
グローバル対応のための外国語版(英語、中国語)の発行を予定しています(2021年12月末発行予定)。
構成
①回答の手引き ②企業情報入力シート
③回答シート(各項目に関する設問) ④概略集計
回答シート
刊行物のご案内
『責任ある企業行動ガイドライン 自己評価シート詳細版』
2021年9月発行
■ 発行:CSR委員会
■ ダウンロード(無償)
https://www.jeita.or.jp/cgi-bin/public/detail.cgi?id=837&cateid=1
<関連資料等>すべて無償でダウンロードまたはご覧いただけます。
・『責任ある企業行動ガイドライン 理解のための補助資料』
https://www.jeita.or.jp/cgi-bin/public/detail.cgi?id=838&cateid=1
・『責任ある企業行動ガイドライン 動画版』
https://home.jeita.or.jp/csr/movie/
・CSR委員会ホームページ
https://home.jeita.or.jp/csr/