Activity
活動報告IoT事業推進部

水中環境を次世代の新経済圏へ(ALANコンソーシアム)

JEITA共創プログラムの第一弾として発足したALANコンソーシアムは、企業・団体の枠を超えた共創により、水中光無線技術を中心とした革新的技術の社会実装と、その先にある水中環境の活用を目指し活動しています。

革新的技術の実装を目指すWGが本格始動

2020年度より、ALANコンソーシアム参画企業・団体の持つ革新的な技術の社会実装実現を目指す、3つのワーキンググループ(「水中無線通信ワーキンググループ」「水中光無線給電ワーキンググループ」「水中LiDARワーキンググループ」)を本格的に始動しました。それぞれのワーキンググループには、各テーマに関連する技術力を持つ企業・団体だけではなく、サービス事業者も参画し、実利用を想定して「ユーザニーズに応えることの出来るソリューション」の開発に向けて議論を進めていきます。2020年度はプロジェクトロードマップ策定と開発スペックの決定に向けて検討を行い、2021年度以降早期の実証・社会実装を目指していきます。

海中環境の活用を加速させるために

「海の中の未来を語ろう」コンテストの開催

ALANコンソーシアムは、次世代を担う層(12歳以上~30歳未満/国内在住の方)を対象にした「海の中の未来を語ろう」コンテストを実施しました。このコンテストは「海中で将来こんなことが出来たらいいなと思う夢」を広く募集するもので、2020年9月7日から10月5日の約1か月間にわたって開催されました。ALANコンソーシアムの「次世代を担う皆様にこそ、海の中に関心を持っていただき、新しい技術で新たな世界を切り開いていっていただきたい。またコンテストをきっかけに多くの方々にとって海の中に関心を持っていただきたい。」という思いから開催されたこのコンテストは、短い募集期間にも関わらず20代を中心に多数の応募があり、まさに「海の中の未来」と言えるような、夢にあふれた提案が集まりました。なおALANコンソーシアムによる審査の結果、以下の3作品が受賞作として選出されました。

受賞作品

■最優秀賞

『海に優しい遊園地』
(22歳・大学生)

■優秀賞

『「竜宮城」という名の海洋生物保護区 ~海洋汚染について考える場を~』
(20歳・大学生)

■敢闘賞

『未来の海中におけるモータースポーツ』
(23歳・大学院生)

ALANコンソーシアムが描く海中の将来像

ALANコンソーシアムの描く未来の海中イメージ

ALANコンソーシアムの描く未来の海中イメージ

次世代を担う層から夢にあふれる「海の中の未来」を提案いただいた一方で、ALANコンソーシアムからは「コンソーシアムの持つ技術が実装された未来の海中」をコンセプトにイメージを公開しました。今回のイメージ制作においては、コンソーシアムの持つ技術が「海中レジャー」「未来の漁業・養殖」「海中探査・工事」「海中生活圏の成立」といった場面で使用されている世界観を表現しています。このイメージを現実のものにするためには、コンソーシアムの参画企業・団体だけでなく、さまざまな産業・業界のステークホルダー、そして次世代を担う層の力も必要です。水中環境から新経済圏・新産業を創出するために、引き続きのご支援をよろしくお願いします。

CEATEC 2020 ONLINEへ出展

ALANコンソーシアムは、2018年より3年連続となるCEATECへの出展を行いました。2020年度は会場をオンラインへと移して開催されたCEATECでしたが、例年以上に幅広い来場者にアプローチする貴重な機会と捉え、充実したコンテンツとともにブースを展開し、会期中の来場者は800名を超えました。CEATEC 2020 ONLINEのALANコンソーシアムブースは、ニューノーマルテーマエリア内「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」にて、2020年12月31日までブースを公開していますので、ぜひ引き続きご来場ください。

ALANコンソーシアムブース

ALANコンソーシアムブース

CEATEC 2020 ONLINE 主な出展コンテンツ

・海洋産業の創出とそれを支える先進技術のご紹介
・ALANコンソーシアムメンバーが取り組む 水中環境活用と最先端技術のご紹介
・「海の中の未来を語ろう」コンテスト優秀作品 プレゼンテーション

水中ロボットの活用を通じた海洋産業発展

「海の中の未来を語ろう」コンテストの開催

JEITAはこの度、ALANコンソーシアム事務局として、公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構が主催する「第2回 海のアバターの社会実装を進める会」の運営を担うこととなりました。同イベントは水中ロボットの普及啓発と社会実装を目指すものであり、ロボットのビジネスや研究を行う多数の企業・有識者等の協力を得て、海洋産業発展の第一歩として開催されます。イベント内では水中ロボットに関するシンポジウムや水中ロボットの実機を用いた操縦体験等、最先端の技術を実際に感じることができるコンテンツを多数用意しています。現地参加者、並びにWeb参加者を一般からも募集予定ですので、ぜひお誘い合わせの上ご参加ください。

開催概要

■場所:

福島ロボットテストフィールド/オンライン配信

■会期・概要:

・2020年12月4日(金)
ロボットの技術と産業に関するシンポジウム
・2020年12月5日(土)~6日(日)
水中ロボットデモンストレーション/体験会

お問い合わせ
ALANコンソーシアム事務局(JEITA IoT事業推進部内)
TEL:03-6268-0003
E-mail : info_alan@jeita.or.jp