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責任ある鉱物調達に関する最新動向WEB掲載およびオンライン個別相談会の開催

責任ある鉱物調達検討会では、今年も各社調達担当者向けに、責任ある鉱物調達への理解を深めていただくための情報公開を行いました。

責任ある鉱物調達とは

ウガンダのタンタル鉱山の様子(写真提供:華井和代 氏)

ウガンダのタンタル鉱山の様子(写真提供:華井和代 氏)

アフリカ地域を中心とする紛争地域において、電子機器の原料 となる鉱物(スズ、タンタル、タングステン、?など)が武装勢力の資金源となっている懸念をきっかけとして、JEITAは、CSRの観点から人権侵害に加担する鉱物を使用しないことを目指す「責任ある鉱物調達」活動を推進しています。米国金融規制改革法 1502条(通称ドッド・フランク法)に関連した規則や 2021年から運用が開始される EU 紛争鉱物規則においても責任ある鉱物調達が求められており、採掘現場などでの児童労働といった人権侵害を防ぐためにもサプライチェーン全体で紛争鉱物調査を実施する必要があることから、欧米の関連団体や他業界とも連携して活動しています。

JEITAの責任ある鉱物調達検討会

JEITAは、2012年に本活動を開始し、各社の調達担当者、サプライチェーンの関係者向けに全国で説明会を毎年開催しています。本年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、オンライン上での情報公開に切り替え、最新の紛争鉱物報告テンプレート(CMRT)およびコバルト報告テンプレート(CRT)の記入方法を、責任ある鉱物調達をとりまく最新動向とともに紹介しました。加えて、各社の責任ある鉱物調達活動の一助となるよう、オンライン個別相談会を開催し、多くの相談が寄せられました。

オンライン個別相談会の様子 オンライン個別相談会の様子

今後に向けて

With/Afterコロナの時代においては、持続可能なサプライチェーンの確立がますます重要となり、世界中でESG・SDGsへの関心が加速することでしょう。そうした中で日本の製品に対する信頼性を高めるべく、JEITAは国内外の関係者とともに責任ある鉱物調達を推進してまいります。

「責任ある鉱物調達の最新動向」動画資料 「責任ある鉱物調達の最新動向」動画資料