Market
市場動向部品・デバイス部

新たな成長市場におけるビジネスの開拓 CES 2020視察とTexas A&M University訪問

IT・テクノロジーに関する最新トレンド発信の場として注目を集めるCES(米国・ラスベガス)の視察を通じ、自動車業界を中心とした世界のトレンドを調査しました。

■2020年1月8日~1月15日 ■参加企業9社

CES 2020の視察

CES 2020の視察 CES 2020の視察
CES 2020の視察 CES 2020の視察

CES 2020 視察の目的

“CASE”や“5G”などをキーワードに、エレクトロニクスに関わる領域は従来の製品の枠を超え、自動車やライフスタイル・街づくりまで大きな広がりが期待されています。
また、そこに新たな製品・サービスの誕生や、業界構造の変化が予想されています。
今回の海外調査では、世界のリーディングカンパニーの発表の場として注目されているCESの視察を通じて、電子部品メーカーのビジネス展開に資する情報を調査しました。

“CASE”と電子部品業界

Point-1:OEM・Tier1は、コンセプト展示メイン(B2C)から、予約商談(B2B)のclosedメインにシフトした印象でした。具体的な商材やデモを見せながらのステップに突入しているとみられます。

Point-2:CASEの変化は始まっていますが、具現化していく課題の中、各視点で進化が足踏みしているように見えました。

Point-3:電子部品メーカーやシステムベンダーはさまざまな選択肢に対応した提案を展開していました。中でも、自動運転の要の一つとされるLiDARは各社各様の展示であり、本命未定でこれから集約が始まることを予感させました。

Texas A &M U niversityへの訪問

施設の概要と研究テーマ

CES視察後にテキサス州の公立大学(Texas A&M University)へ訪問し、研究施設を視察しました。
同大学では自動走行やドローン、拡張現実、モーションキャプチャに関する研究が行われており、国内外から多くの共同研究・資金援助を受けています。

自動走行に関する研究者と意見交換

自動走行に関する研究者と意見交換

自動走行に関する研究の一環で、高速道路におけるトラックの隊列走行や市街地におけるシャトルバスの運用が実証実験されています。
施設の研究者からは5Gへの期待やLiDARに代わるカメラへの期待、センシングによる自立走行の可能性について解説がありました。

電子部品部会の海外調査事業

電子部品部会では、海外で開催される展示会視察の他、ASEANを中心としたインフラ調査を毎年実施しています。これらの活動を通じて、世界の潮流を把握し、将来のビジネス展開に資する情報を調査しています。