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部品・デバイス部

電子部品部会 中国調査事業報告

電子部品部会では、技術革新で更なる高みを目指す中国のエレクトロニクス産業、特に次世代自動車・AI戦略・データ戦略などにまつわる現状および将来ビジョンに関して情報収集すべく北京および重慶を訪問し現地調査を実施しました。(10月28日~11月1日)

CECA意見交換

中国電子部品会(China Electronic Components Association(CECA))の温学礼名誉理事長、古群書記長より協会概要についてご紹介頂いた後、中国の電子部品における市場動向等について意見交換を行いました。「中国のエレクトロニクス産業の発展において、長年にわたる中国と日本の協力は重要な役割を果たしてきており、将来的にも、幅広い協力スペースを有している」とのコメントがありました。また、展示会(CEATEC)などのイベントにおける両協会の協力についても確認しました。

JEITA北京事務所との意見交換

JEITA北京事務所の国峯所長と中国の経済動向、日系企業の中国におけるビジネス動向、米中貿易戦争の影響、中国のデジタル戦略等について意見交換を行いました。

雄安新区視察

雄安新区とは、北京の機能の非首都機能(科学省、教育機関、金融機関等)を移転すること等を目的とし設立された新区であり、1大スマートシティーを形成してます。「1000年の大計」と呼ばれる国家戦略型の新時代の街づくりを推し進められてます。敷地内ではEV社だけが走行を許され、自動運転バスや自動運転販売車両が実際に走行実験を行ってました。また、無人スーパーも稼働してます。商品選択後、RFタグを読み取り精算が行われます。

タリンの街並み

中関村サイエンスパーク

中関村サイエンスパークは、精華大学、北京大学、中国科学院とのコラボレーションで1978年に開発が始まり、1999年に中国最初の国家サイエンスパークとして認定されました。税優遇措置、優秀な人材育成によりイノベーションを加速しております。監視カメラを製造するメーカやハイテクベンチャー育成を行う「中関村創業大街」を視察しました。

重慶/中国国際貿易促進委員会

重慶市とは面積8.24万km2、人口約3,300万人を有する北京、上海、天津に次ぐ第4の中央直轄市です。「一帯一路」の重要拠点であり、内陸部内での輸送コストの優位性から工業都市として発展しました。工業生産高は2兆元(約33兆円)を誇ります。主力産業は自動車やノートPCとのこと。また、ハイレベルな人材育成にも取り組まれており、16大学から毎年十数万人の学生を輩出しています。企業と連携し、企業ニーズに合わせた人材育成も行われております。

重慶/西永微電子産業園区

西永微電子産業園区とは、国内最大の面積を誇り、マイクロエレクトロニクス産業を発展させるために建設された電子情報産業専門パークです。プリンタ、ノートPC、半導体メモリ等の有数の企業が進出されてます。

重慶/重慶両江新区管理委員会

重慶両江新区とは、上海浦東新区、天津濱海新区に次いで2010年6月に設立された内陸唯一の国家級新区です。面積約1,200km2、人口500万人を有する地域となっております。内陸における先進的製造業と現代的サービス業の重要拠点であり内陸部対外開放の重要な窓口となっております。自動車や電子情報、クラウドサービス等の産業発展を推進すべく国内外の企業を積極的に誘致されてます。既に30社を超える日本企業も進出してます。

重慶/華域大陸汽車制動系統(重慶)
有限公司

華域大陸汽車制動系統(重慶)有限公司とは、独Continental社と上汽集団傘下の華域汽車系統株式会社が共同出資した部品統括会社です。主に自動車用のブレーキシステムを生産されてます。