2019年度関西支部定時総会
関西支部では、6月13日(木)に大阪新阪急ホテルにて、2019年度定時総会を開催しました。
最初に長榮周作 支部長(パナソニック(株)会長)より挨拶がありました。
「米中の貿易摩擦は先行きが見通せず、特に技術移転の問題は注視が必要です。欧州議会選挙ではEUに懐疑的な勢力が伸び、Brexitの行方も見極めがつきません。G20大阪サミットで、世界経済の回復に有効な手立てが図られるよう期待したいと思います。
G20の後、ラグビーワールドカップ、2021年のワールドマスターズゲームズ、2024年に予定される“うめきた2期まちびらき”等、大阪・関西万博まで大きなプロジェクトが相次ぎます。東京オリンピック・パラリンピックも含め、産業界への追い風が期待されます。
JEITAでは数年来“Connected Industriesを通じたSociety 5.0の実現”をめざし、幅広い連携の下、経済発展と社会の課題解決に向けた活動を推進しています。関西支部でも昨年度は、①技術、環境、さらには新4K8K衛星放送受信に関する公開セミナー、②部品運営委員会による香港・深セン訪問、③機器・部品メーカー懇談会をはじめ、各委員会における多様な産業との連携、④JEITA関西講座やものづくり教室による人材育成、等に取り組みました。本年も、皆様のお力を借りながら、会員各社様の成長と地域の活性化に貢献したいと考えております。」
続いて、長尾尚人 専務理事よりJEITAの取り組みについて報告がありました。JEITAでは、Society 5.0の実現に向け、今年度より新たにJTB様、セコム様に副会長に就任いただく等、体制の変革を進めています。スマートホームの取り組みや、JEITAベンチャー賞、共創プログラム等を通じ、業種の枠を超えた連携を推進すると共に、事業環境の整備(税制、データ利活用促進の仕組み)、通商課題(グローバルなデータ流通促進、保護主義の拡大阻止)、サプライチェーン全体にわたる課題(適正取引、CSR、紛争鉱物問題)の対応も進めます。今年度はAIの発展と社会実装に向けた取り組みを強めます。CEATECでは、2030年のまちを見せるSociety 5.0 TOWNを構築すると共にIoT人材の育成を柱に据えます。
赤松伸彦 支部事務局長からは、支部の2018年度事業報告、2019年度の役員・組織と事業計画について説明がありました。昨年度の主な支部活動は次の通りです。①データの確保や利活用の推進:技術セミナーには、178名の参加がありました。②地域活性化の取り組み:近畿経済産業局、近畿総合通信局との連携、ベンチャー企業との交流を進めました。③オープンコミュニケーションの推進:“CEATEC主催者ツアー”に関西からも参加いただき、計測展2018 OSAKAにも協力しました。JEITA関西講座でも新たな取り組みを行いました。④会員各社の競争力強化:運営部会、機器運営委員会、部品運営委員会をはじめ、多くの講演・懇談・交流等を実施しました。⑤社会的要請への対応:環境セミナー、新4K8K衛星放送セミナーの他、各委員会でも多様な課題に取り組みました。2019年度も引き続きこれらの活動を充実させてゆきます。
最後に、近畿総合通信局の大橋秀行 局長、ならびに近畿経済産業局の奥山 剛 地域経済部長よりご挨拶をいただき、祝電を披露して総会を終了しました。
懇親会では、NHK大阪放送局の有吉伸人 局長のご挨拶に続き、渕上英巳 運営部会長(パナソニック(株)執行役員)の発声で乾杯。和やかな歓談の後、吉田茂雄 部品運営副委員長(ニチコン(株)社長)の中締めにより、終了しました。