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関西支部活動報告

3月度関西支部運営部会・
JEITA関西講座シンポジウム

3月度関西支部運営部会

関西支部_P1050286 JEITAでは、新たな取り組みの一つとして、今年度より「スマートホーム部会」を発足させています。支部運営部会は3月6日(水)の会合で、同部会の丹 康雄 部会長(北陸先端科学技術大学院大学 教授)よりスマートホームを巡る最新の状況に関する講演、また、高橋和久 運営委員長(シャープ(株))より、JEITAにおける取り組みに関する報告をいただきました。
丹 部会長の講演では、情報システム発展の流れ(1980年代のユビキタス・コンピューティングから2000年前後の常時接続ネットワークの浸透、2005年ころから現在に至るネットワークにおけるインテリジェンスの発達)を踏まえ、IoT、スマートホームの本質をわかりやすくご説明いただきました。実空間のデバイスがインターネット経由で直接クラウドと連携する時代となり、「スマートホーム」の推進にはすべてのプレーヤー(機器、住宅設備、サービス)のデータ連携を可能にするプラットフォームの整備が不可欠となっています。高橋 委員長からは、「スマートホーム部会」の実際の取り組みにつき報告がありました。傘下に「データカタログ」、「サイバーセキュリティ」、「安全標準化」の3WGを設置し、各テーマの検討を進めています。サイバーセキュリティWGでは、経済産業省の「産業サイバーセキュリティ研究会」との連携も図っています。
両講師には、終了後の立食懇親会にも参加いただき、運営部会のメンバーと情報交換のよい機会となりました。

JEITA関西講座シンポジウム

関西支部では、会員企業より講師を派遣する「JEITA関西講座」を、各年度前期に神戸大学、後期に大阪大学で継続実施しています。このうち大阪大学では、今年度の新たな試みとして「デザイン思考」を取り入れ、学生が講義テーマに沿った新たな商品のアイディアを講師に対してプレゼンする取り組みを行いました。
また、締め括りのイベントとして1月25日(金)に、「自らの価値を高め続けるためにはどうすればよいか」をテーマとするシンポジウムを開催しました。

関西支部_P1010891 当日は、大阪大学の工藤真由美 理事・副学長より挨拶の後、パナソニック(株)コネクティッドソリューションズ社の山中雅恵 常務より「仕事を楽しむ」と題する基調講演がありました。日本アイ・ビー・エム、マイクロソフト、リクシルを経て一昨年パナソニックに入社されたご自身の経験を踏まえ、仕事に対する向き合い方、お客様への思いが力強く語られました。
パネルディスカッションでは、大阪大学・金森サヤ子、TOA(株)エバンズ直子、パナソニック(株)久保聖治、古野電気(株)佐藤美喜の4氏をパネリストに迎え、それぞれの多彩なキャリアの紹介と共に、「仕事で感じた達成感」、「コトづくりの取り組み」、そして「自らの価値を高め続けるために考えていること」の3テーマに沿って率直な考えを語っていただき、最後にはフロアとの間で熱のこもった質疑が交わされました。通常の受講生(大学院工学研究科)に他学部・研究科からも加えて、約90名の参加があり、大盛況のイベントとなりました。