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情報産業部活動報告

EnMSマネジメントレベル標準化フォーラム

日本発のEnMSマネジメントレベル評価方式の国際標準化をめざしております。ISO 50001取得事業者等をお招きして、提案規格原案のご説明とご意見をいただく機会としてフォーラムを開催致しました。

フォーラム開催時の風景 フォーラム開催時の風景

はじめに

JEITA(電子情報技術産業協会)が事務局を務めるエネルギーマネジメント標準化専門委員会では、2015年4月より「EnMSマネジメントレベル標準化検討会」を設置し、組織のエネルギーマネジメントの進捗度をスコアリング(数値化)する国際標準化提案の準備を行っております。日本規格協会受託の経済産業省・国際標準化事業の2年目を迎え、2019年2月12日(火)にJEITA主催で「第2回EnMSマネジメントレベル標準化フォーラム」を開催し、規格案に関する活動の中間報告がありました。

提案規格の概要

【図1】 図1 ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)によるエネルギー利用の効率化が世界的に進められている中、日本の省エネ技術(製品や管理手法)が海外に普及することで、日本の貢献が期待されております。
この国際規格の目的は、エネルギーマネジメントの「継続的なレベル向上の文化」が世界に根付くことにより、エネルギー効率商材の市場が拡大するためのフレームワーク(図1)を確立することにあります。

【図2】 図2 この規格は、3つのスコアの合計値(図2)であるエネルギーマネジメントをスコアで表示する方法を採用しております。
1つ目はISO 50001の要求仕様をベースとしたチェックリストにより、エネルギーパフォーマンスの向上に直接的に効果上がる項目により測定する「基本マネジメントパフォーマンススコアBMP」、2つ目は

【図3】 図3 システムや機器の運用において、省エネ活動に特に効果がある取り組みを評価する「優良マネジメントパフォーマンススコアGMP」、3つ目は組織の年間平均エネルギー削減率をベースに算出する「エネルギーパフォーマンススコアEIP」を合計300点で評価します。各合計値をレーダーチャート(図3)で提示することで視覚的にチェックが可能となります。

原案策定および改訂における主な議論

❶ISO50001との関係
ISO 50001の要求仕様のうち、エネルギーパフォーマンス向上に効果が大きい項目のみ選択し、BMPとして評価しています。
❷省エネ法との関係
判断基準の基準部分(6分野の管理・基準、計測・記録、保守・点検等)の目標部分と中長期計画指針は選択的にGMPの評価項目に利用します。
❸先進商材との関係
組織の「著しいエネルギーの使用(ISO 50001の注力管理対象)」に該当する設備等の、エネルギーパフォーマンスの向上に効果的な「エネルギーパフォーマンスの計測・管理方法」、「運用基準の設定と管理方法」、「設計および調達の管理方法」の「事例」として、先進商材の特長機能を示します。

事業計画と国際提案のスケジュール案

【図4】 図4 今後の国際規格案の作業スケジュールは図4の通りとなっております。NWIP(New Work Item Proposal:新規国際規格作成を提案する企画書のこと)案を4月までに国内でまとめ、6月に開催されるPWI(Preliminary Work Item:予備業務項目)会議でNWIPの内容について検討後、ISO/TC301(エネルギーマネジメントおよび省エネルギーに関する技術委員会)総会でNWIPの承認を得ることができれば、8月にISO/TC301へNWIPを正式に提出し、2020年2月開催の第1回WGから日本発のEnMSマネジメントレベルの国際規格発行に向けた議論がスタートすることになります。