活動報告
IoT事業推進部
Activity

デザインへの高まる期待に応えるために

経済産業省・特許庁より発信された「デザイン経営宣言」にあるように、産業構造が大きな転換期を迎える現在、日本の産業競争力強化の一助として、デザインへの期待が急速に高まっています。
その期待に応えるべく、デザイン委員会では新時代における日本企業のデザイン部門・デザイナーの在り方について日々議論を続けています。

“オールジャパン”でデザインの在り方を探求

諸外国や国内企業の一部では既にデザインファーストでビジネスを推進する成功事例が多数出てきており、JEITA各企業においても、デザインへの期待は益々高まっています。そのような時代の中、デザイン委員会では幅広く情報収集を行いながら、業界の垣根を超えた議論を推進しています。
2018年度は、まさにデザインを中心に発展を続ける国内自動車大手・日産自動車株式会社や、アウトドア総合メーカー・株式会社スノーピークなどとの交流機会を設けました。
近年共通のテーマとなるのは「ブランディング」、「デザイナー発のイノベーション」など、かつてデザインの領域と考えられていた製品スタイリングに留まらないコンピタンスがあらゆる業界でデザイナーに求められていることが伺えます。
引き続き業界・業種の枠を超え“オールジャパン”で議論を進め、デザイン部門と日本産業界を盛り上げるための活動に繋げていきます。

海外交流会の開催


海外交流会におけるワークショップの様子
成長著しいアジアの変化を体感、多様な気づきや洞察を得ることで、自身の業務と照らしながら、事業貢献や社会貢献に資するデザイナーとしての知見やマインド醸成を図ることを目的とし、デザイン委員会では海外交流会を開催しました。
本企画は2018年12月2日~9日にて開催され、デザイン委員会参加各社から12社・計22名が参加し、タイ・シンガポール・ベトナムを訪れました。
タイ・シンガポールでは、現地デザイン関連団体や大学、企業を訪問し施設見学や意見交換を行いました。タイでは“Sustainability”と“Creative”をキーワードに社会課題の解決や国の発展を図っており、シンガポールでは国家戦略として“Design Thinking”の活用を推進しているとのお話を伺いました。アプローチは違いますが、各国においてデザインという切り口で、いかにSocial Impactをもたらすか、という興味深いお話を伺うことができ、参加者からも積極的に質問が出る等、有意義な訪問となりました。ベトナムではフィールドワークを行い、現地文化に直に触れることで、デザイナーならではの視点から社会課題を感じ取り、日本社会発展のヒントを得ました。
最終日にはワークショップを実施し、3カ国を通して得た気づきをいかに自身のデザイン活動に生かすかについてまとめ、それぞれの成果を共有しました。

第14回JEITAデザインフォーラムの開催


登壇者3名によるディスカッションの様子
2018年10月19日(金)、CEATEC JAPAN 2018の会場において「Society 5.0の時代における、人を支援するデザイン」をテーマに、コンファレンスを開催しました。
講師として、触覚メディア・身体性メディアの第一人者である慶應義塾大学の南澤孝太氏、義足エンジニアとして活躍されている株式会社Xiborgの遠藤謙氏を、ファシリテータとしてスポーツライターの高樹ミナ氏をお迎えしました。各講師に取り組みをご紹介いただいた後、登壇者3名により「AI、IoTに代表される先端テクノロジーを活用した理想の社会」、「未来における人間の在り方」など幅広いテーマでディスカッションが行われました。
当日は立ち見が出るほど各業界・業種から多くの聴講者が集まり、聴講者から各講師へ多数の質問が投げかけられるなど、デザインへの注目度と期待の高さを感じさせるセッションとなりました。

また、本セッションを単なる情報収集の場というだけで完結させるのではなく、ビジネス推進に役立つ実践的なスキル養成の活動に繋げることを計画しています。本セッション内容のより深い理解を通じ、デザイナーがビジネスの場で応用できるスキルを身に着けるためのセミナーを、デザイン委員会参加企業を対象に2018年度内に開催予定です。

「デザイン経営」実現に向け活動開始

デザイン委員会では、ブランドとイノベーションを通じて企業の競争力向上に寄与する「デザイン経営」の実現に向けた活動を2018年度より開始しました。
本活動では、デザイナーがこれまで培ってきたニーズ起点の考え方を再整理し、今後の国内産業の在り方、デザイン思考によるイノベーション創出等について議論をしていきます。
また、活動の中で政策との連携や、JEITA内外への積極的な発信による啓発を図ることで、業界・業種を超えてデザインへの理解と期待を高め、デザイン経営の実現を通じ日本産業全体の競争力強化を加速させていきます。

【デザイン経営実現に向けたロードマップ】

今後ますます、広く会員外の皆様にもご参画いただき、共に議論・発信を進めていきたいと考えています。
引き続き、皆様からデザイン委員会活動へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

TEL:03-6268-0003(JEITA IoT事業推進部 担当:遠藤・関)
E-mail(遠藤): koki.endo@jeita.or.jp ( 関 ): reika.seki@jeita.or.jp