平成30年 関西電子業界新年賀詞交歓会
関西支部では、1月16日(火)に大阪のリーガロイヤル NCBにて、(一社)KEC関西電子工業振興センター、近 畿地区家電流通協議会、全国電機商業組合連合会近畿地 区協議会との共催により、平成30年関西電子業界新年 賀詞交歓会を開催しました。
野村支部長挨拶
開会にあたり、主催4団体を 代表し、当支部・野村勝明 支部 長(シャープ(株)代表取締役 副 社長執行役員)より挨拶を行い ました。「世界各地で社会の秩序を揺るがす出来事が続 く一方で、経済は全般に上向き、貿易も拡大していま す。わが国でも、企業収益は過去最高水準で、設備投資 も緩やかな回復が見られます。あらゆるモノがインター ネットにつながり、ビッグデータ・AIの技術で新たな価 値をもたらす“Connected Industries”に向け、CPS/ IoTの実装が加速して行きます。12月にスタートする新 4K8K衛星放送は、受信・映像システムの市場を拡大し、 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、 新たな社会インフラと結びつくでしょう。業界全体で、 Society 5.0の実現に向け、技術と事業を進化させ、世 界に展開して行かなければなりません。JEITAでもこの 対応に向け組織を改めました。昨年のCEATECは“CPS/ IoT総合展示会”と銘打って2回目となり、産業用ロボッ ト、金融、流通など多様な業界から出展いただき、活況 を呈しました。関西支部においても、近畿経済産業局 をはじめ関係機関と連携の下、CPS/IoTの社会実装と、 新4K8K衛星放送の環境整備に取り組み、25年の万博開 催に繋げたいと存じます。」
来賓代表ご祝辞
来賓を代表し、まず近畿経済 産業局の森 清 局長よりご祝辞を いただきました。「関西は食やス ポーツ等で多くのベンチャーを 産んで来ました。ものづくりやバイオでも地域の特性を 活かしてベンチャーを輩出できればと考えています。ま た、現在のプラットフォームビジネスはプライバシーや セキュリティ等に課題が多く、消費者との間に情報バン ク的な存在が必要ではないでしょうか。天才が5人いれ ばプラットフォームビジネスで大逆転も可能と考えます が、どうやって天才を発掘するか、知恵をお貸しください。 万博誘致に向け、昨年末に“関西SDGsプラットフォーム” を立ち上げ、3月には“関西SDGs貢献ビジネスネットワー ク”が発足します。積極的なご参加をお願いします。総務 省 近畿総合通信局とも様々な取り組みで連携を強めて行 きたいと存じます。」
今回は初めて、近畿総合通信 局の安藤英作 局長からもご祝辞 をいただきました。「IoT・AIの 技術が社会を変えて行く中、関西電子業界の賀詞交歓会 で初めて、近畿総合通信局長としてスピーチの機会を 与えられ、感謝します。5Gの普及、電波免許制度の改 革、固定網からIP網への移行、情報セキュリティの確保、 4K8Kの推進、さらに関西では、万博の会場となる夢洲 のスマートシティ構築や多言語対応等の課題に取り組ん で参ります。情報通信白書では、IoT・AIの活用により 2030年のGDPを132兆円引き上げることが可能として います。森局長も仰った様に、経済産業省 近畿経済産 業局と力を合わせ、支えさせていただきます。」