【はじめに】 ○ 中国をはじめとした新興国における景気減速、また日本経済においては円高基調などにより、先行きの 不透明感が増し、当業界も大変難しい舵取りが求められている。 ○ IoTやビッグデータ、AI等の技術の進展により、産業構造や社会構造が大きく変わりつつある中、 IT・エレクトロニクス産業は、あらゆる産業や社会システムのプラットフォームとして、新たな ビジネス創出や、社会のイノベーションで、グローバルに社会貢献を果たし、日本経済のさらなる 活性化に努めたい。 【CPS/IoTの推進に向けた様々な取り組み】 ○ 今年度、CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoTの社会実装推進を活動の中核に据え、人口減少問題など の社会課題の解決に向け、新たな価値創造にスピード感を持って取り組む。 ○ 各社の研究開発投資やM&A投資、先端設備など、積極的な戦略投資を後押しすべく、業界団体として、 規制・制度改革や税制改正要望、CPS/IoTの社会実装に不可欠な、データ利活用のルール作りやセキュリティ の確保などに、政府や国内外の関係機関等と連携し事業環境整備に取り組む。 ○ 今年特に注力する連携ターゲットは「異業種」、「ベンチャー」、「海外」の3つ。 【異業種との協働】 ○ 各国でCPS/IoTのイニシアティブを巡る競争が激しさを増す中、JEITAは、昨年7月に「CPS社会実装 検討TF(タスクフォース)」を設置。会員企業によるIT・エレクトロニクスを活用したCPS/IoTの 社会実装事例集「地域活性化百選」を発行。 ○ 今年は、自動走行やヘルスケア、エネルギー分野などの「異業種」との協働を視野に、IoT実証プロジェクト の検討や具体的な提案を行い、政府へ積極的に働きかける。 【ベンチャー企業と会員企業との連携促進】 ○ CPS/IoTの社会実装に向けた新しいビジネスの創出には、ベンチャー企業との連携が有用。そのため、 今年3月にJEITAベンチャー賞を創設し、第1回ベンチャー賞受賞企業8社を会長名で表彰。 ○ 今後は、ベンチャー企業と会員企業とのパートナーシップの創出や連携を図ることで、地域や海外も 視野に入れたオープンイノベーションを進める。 【海外企業・団体との協調】 ○ JEITAは、従来より海外団体と連携し、グローバルでの社会課題解決や共通インフラ整備を行う。 ○ サミットに先立ち開催されたG7情報通信大臣会合に向けて、欧米のカウンターパートと共同提言を公表 し、国境を越えた自由なデータ流通の促進、データローカライゼーションの見直し、 サイバーセキュリティの向上などの6項目についてG7各国政府に提言。 ○ 今年度は、会員企業のグローバルな事業展開をより一層促進するため、様々なルール作りなどで海外の 企業、団体と協調して事業環境の整備を進める。 【CEATEC JAPANは新たなスタートへ】 ○ CEATEC JAPANは、「最先端IT ・エレクトロニクス総合展」から「CPS/IoT Exhibition」へと生まれ 変わりCPS/IoTの一大展示会として新たなスタートを切る。 ○ CPS/IoTでつながりが深まる社会、共に創り出す未来を見せる場を目指し、会員企業各社に加え「異業 種企業」、「ベンチャー企業」、「海外企業・団体」もCEATEC JAPANに参集し、政府との連携も強化 する。 ○ 「IoT推進コンソーシアム」と連携し、2020年のオリンピックも見据え、ALL JAPANで我が国の技術 やサービスを世界に向けて大きくアピールしたい。 以上 |