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第15回世界半導体会議(WSC)の開催及び結果について

 

2011年5月26日
一般社団法人 電子情報技術産業協会


本日、福岡県福岡市にて、世界の半導体企業の最高経営責任者(CEO)クラスの参加による世界半導体会議(WSC: World Semiconductor Council、以下、WSC)を開催いたしました。このWSCは、日本、欧州、米国、韓国、チャイニーズ台北、中国の6極の半導体企業及び半導体工業会で構成されています。
今回の主催国は日本であり、議長は、JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)・半導体部会を代表して、ルネサスエレクトロニクス株式会社の代表取締役会長である山口 純史氏が務めました。山口氏は、現在、JEITA・半導体部会の部会長も務めています。山口氏に加え日本からは、株式会社東芝・執行役専務の齋藤 昇三氏、富士通セミコンダクター株式会社・代表取締役社長の岡田 晴基氏、パナソニック株式会社 セミコンダクター社・所長の内田 博文氏の三名が参加されました。
議長である山口氏からは、東日本大震災で各国から頂いたお見舞いへのお礼と復興状況、半導体の社会貢献がクローズアップされたこと、BCP(事業継続プラン)の重要性などについてスピーチがあり、各国代表からは改めて大震災へのお見舞いと、震災後にもかかわらずWSCの福岡開催への感謝がありました。
2010年は、WSCが過去10年に亘り、地球環境への負荷を軽減させるべく意欲的に取り組んできた活動が結実し、それぞれの目標値、或いは期待値レベルを上回る(削減)達成が確認されました。今後も2020年に向け更なる地球環境への負荷低減を目指し、活動していきます。
(1)PFC(PFC : Perfluoro compound温室効果ガス)
基準年:1995年(日・米・欧)、1997年(韓)、1997年と1999年の平均(チャイニーズ台北)
削減目標:10%以上削減
実績: 32%削減
(2)地球環境負荷の軽減
【電力】<製造で使用される電力>
基準年:2001年
期待値レベル: 30%減削減(ウエハ面積原単位)
実績:38 %削減
【水】<製造で使用される水>
基準年:2001年
期待値レベル: 45%削減(ウエハ面積原単位)
実績: 53%削減
【廃棄物】<製造で発生する廃棄物>
基準年:2001年
期待値レベル:40%削減
実績: 46%削減
今回日本から“Topics: Role of Information Technologies to Cope with Global Environmental Issues”と題してプレゼンテーションを行ない、好評を得ました。
(講師: 安井至氏  NITE:(独)製品評価技術基盤機構)
WSCでは、下記の課題にも取り組んでいます。
1.知的財産権の保護:
半導体製品の模倣品対策
2009年9月GAMS(半導体に関する政府/当局会合): 韓国で開催された、6極の税関当局者による会議以降、本件への取組みが本格化しつつあります。WSCはGAMSとともに、半導体(製品)模倣品が社会に与える深刻さを念頭に、各国税関当局と連携した諸活動を展開し、さらにはWEBへの注意喚起メッセージ掲載等、啓発に努めています。なお、本年9月GAMSにおいて税関当局と議論が予定されています。
2.新しい半導体製品(MCO)の普及・促進に向けて:
半導体製品は、絶え間ない技術革新により、新しい機能を集積した新製品を次々と生み出し、その範囲を拡大しています。WSCは、より進歩した技術により実現されている「MCO:ICと一般電子部品や半導体素子を組み合わせたマルチ・コンポーネントIC」についても、広く普及をはかるため、無関税となるように各国政府、WCO(世界税関機構)へ働きかけを行うとともに、実現に向けた努力を行っていくことを確認しました。
3.社会的貢献活動:
WSCは半導体製品、半導体産業が地球温暖化防止に果たす役割と、社会的貢献を十分に認識し今後も社会へのアピールを積極的に行なうこととしました。
4.その他
以上に加えて、WSCは、半導体製品の環境適合性規則、暗号化製品に関わる規則、輸出入における制限的な規則、国際統一原産地規則など、世界的な貿易を前提としている半導体産業の成長を阻害する可能性のある種々の規則の動向に大きな関心を持っています。
WSCは、関税障壁の撤廃、自由貿易の促進が半導体産業に多大な影響があることを認識しており、ドーハラウンド、ITAの推進について、各国政府及びWTO(世界貿易機関)へ働きかけています。また、自由貿易を阻害する各種規則などの非関税障壁の撤廃についても多大な関心を持っています。加えて、WSCは地球規模の大きな課題である地球温暖化防止(CO2の排出削減、省エネルギーなど)に対して意欲的な活動を行っております。 
WSCでは今回の結果として共同声明(英文)を採択し、追ってWebサイト(http://www.semiconductorcouncil.org/)に掲載いたします。
次回は2012年6月に米国にて開催予定です。

以 上


(参考)
■WSC:1996年8月の日米半導体協定の終結を受けて、既にグローバル化していた半導体のビジネスを反映して、多極の場で世界の半導体業界の共通問題について協議することが必要との認識に基づき、日米業界でWSCの設立に合意、1997年4月に日米欧韓の半導体業界が参加してWSCの最初のミーティングをハワイで開催、今回で15回目となる。
WSCのWebサイト: http://www.semiconductorcouncil.org/
 

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