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プレスリリース

「住宅分野の情報システム共通基盤整備事業」第2回成果発表会の開催について
(2001年11月2日)
社団法人 電子情報技術産業協会

    11月1日〜2日の両日、当協会は「慶應義塾大学三田キャンパス」において、国家プロジェクト『住宅分野の情報システム共通基盤整備事業』に関する「第2回成果発表会及び展示会」を開催致しました。本事業は、電子・情報産業と住宅関連産業の協力に基づいて、家庭内のデジタル化、ネットワーク化を推進して、21世紀型電脳住宅を実現すること、また新しいネットワークビジネスを創出することを目的とするものです。


    この成果発表会は、昨年4月に同じく慶應義塾大学・三田キャンパスで開催した第1回成果発表会に引き続くもので、昨年は、

    • 世界で初めての家庭用プラスティック光ファイバーによる400Mbps・100m距離でのハイビジョンテレビ映像多重伝送の成功(高速系伝送)
    • 日本独自開発の電力線利用ネットワーク技術であるECHONET基礎技術の開発完了(低速系伝送)
    ――などネットワークインフラ基盤技術の確立を中心テーマとしました。


    今年度の成果は、以下6点に要約することが出来ます。

    1. ホームネットワーク規格の異なる(POFを接続したIEEE1394規格とECHONET規格など)機器間を相互接続しシームレスに利用できるスタンダードな融合技術を確立したこと。設備系優先ネットワーク(電力線)に適合する画像伝送技術を開発したこと。また、テレビモニターのリモコンや情報盤でテレビ以外の白物家電もコントロールができるインターフェースを開発したこと。(松下電器産業株式会社)
    2. モバイル端末からカメラ付き掃除機ロボットをBluetooth(TM)による無線制御する技術を開発したこと。(株式会社東芝)
    3. ネットを活用した家電機器のカスタマイズ、ダウンロードにより、購入後の家電機器の機能拡張サービスが実現されたこと。電子マニュアルのネットからのダウンロードサービスが実現されたこと。(株式会社日立製作所)
    4. オンデマンド型サービスを実現するセンターサーバ/超小型チップ型ホームサーバシステムを開発したこと。またホームネットワーク停電復旧後も、不揮発性メモリに停電前の条件を保持する仕組みを開発したのでビデオの予約を含めて停電前の機器運転状況を復元できるようになったこと。(三菱電機株式会社)。
    5. 自動車運転時には音声でメールを読み上げてくれるなど、安全性が確保されたハンズフリーでの電子メール送受信システムを開発したことなど。(スカイ・シンク・システム株式会社)
    6. 電力制御と遠隔医療の新たなサービスの在り方及び、ホームネットワークの進展に伴い生じるセキュリティの課題と対応に関する様々な問題を、海外も含めた豊富な事例に基づき調査検討したこと。(住宅情報化推進協議会)

    当協会では、これらの成果を、プロジェクトに参加した企業だけを対象とするのではなく、広く社会に公表、還元するために、成果発表会を開催したものです。


    次回は、多摩ニュータウンに最先端モデルハウスを建設し、ホームネットワークと情報家電の未来の姿を来場された方々に体験いただくことを計画中です。開催時期は来年1月中旬より2ヶ月間を予定しています。また、より多くのベンチャー企業にも着手していただくために、この分野で優れた技術、製品を保有するベンチャー企業を紹介する「ホームネットワーク&情報家電最先端技術ベンチャー展」を2月初旬に開催する予定です。

以上
 
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