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プレスリリース

第2回WLICC会議共同声明
(2003年1月20日)
(社)電子情報技術産業協会(JEITA)
韓国電子ディスプレイ研究組合(EDIRAK)
台湾TFT-LCD工業会(TTLA)

    写真 韓国電子ディスプレイ研究組合(EDIRAK)、台湾TFT-LCD工業会(TTLA)及び(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は、台湾新竹地区にて「世界液晶産業協力会議(WLICC)」の第2回会議を開催した。WLICCは2001年7月に、世界の液晶ディスプレイデバイス産業界の民間レベルでの環境問題に関する新しい枠組みとして設立されたものである。

    WLICCは、世界液晶ディスプレイデバイス産業の健全な発展を進めるために、液晶ディスプレイデバイス産業における共通課題を相互に認識し、各団体の協力により解決策を見出してしくことを目的としており、その目的遂行に向けて今後とも定期的な協議及び情報交流を進めていく。WLICCは、その目的からメンバーの加入については門戸を世界に開いており、今後、欧米さらには中国を含むアジア各国等LCD生産国、地域の参加が望まれる。

    第2回WLICC会議はJEITAの主催、TTLAの開催(host)で行われ、JEITAを代表して船田文明WLICC委員長(シャープ・ディスプレイ技術開発本部副本部長)の司会により進められた。EDIRAKからは三星電子副社長のKyu-Ha Chung氏、TTLAからはAUオプト社長のH.B. Chen氏が代表として参加し、多数の世界の液晶産業を代表する各社幹部等15名が参加し、下記につき討議し、合意を得た。


    1. WLICCの活動方針と確認事項

    液晶ディスプレイは省エネルギー、省スペースという特性から、環境面で優れた製品である。需要は今後とも拡大を続けていくと予測される。世界的レベルでの環境問題の関心がますます高まる中、地球環境保護の観点から、より進化し、一層環境に配慮したLCDディスプレイの開発を促進するため、効果的な産業協力の機構を確立すべく全メンバーは共通の認識をもってあたる。

    今後の活動テーマは次の通り。

    1. 地球温暖化対策への適切な対応を採択し、メンバーの公正、公平な分担によるPFCの排出削減努力を進める。

      これに関して第2回WLICC会議では、WG1より提出された「PFC削減目標に関するポジションペーパー」(添付参照)を採択した。このペーパーはWG1が過去5回の会議を経て、現在のメンバーである、JEITA、EDIRAK、TTLAが3地域のTFT-LCD製造工程から排出されるPFC等の総絶対排出量を2010年までに0.82MMTCE(ミリオン・メトリック・トンズ・オブ・カーボン・イクイバレント)以下にすることに合意するもので、この削減目標はJEITA、EDIRAK、TTLAで分担され、また今後の技術進歩に応じて適宜、見直しされるものである。

    2. LCDの廃棄処理などに関連し、情報交換を行う。また今後の廃LCDの増加の中で、鉛、水銀、液晶材料への管理、規制強化の方向にあるため、WLICCは今後ともLCDの製造段階と使用済み製品の廃棄時における環境負荷を最小にする努力を続けていく。

    2. 委員資格(メンバーシップ)

    液晶ディスプレイ世界市場への主要供給国/地域の液晶ディスプレイデバイス製造産業を代表する全ての業界団体、関連組織に対して開かれている。
以上
 
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