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JEITA Hot Issues

町田 JEITA新会長 記者会見挨拶
町田新会長 写真

本日はお忙しいところ、多数の皆さんにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。先ほどのJEITA総会で新しく会長に就任致しました。これから一年間、皆様にはお世話になりますが、よろしくお願い申し上げます。
前任の秋草会長におかれましては、JEITAの発展のために大変お世話になりました。特に、減価償却制度の抜本改正という問題は、我々エレクトロニクス関連の競争が大変激しい中で、国際競争力を強化するという点では大変多大な効果のある改正だったわけですが、これをやっていただけたということは力強い支援となりました。そのほか、製品安全、品質問題、さらに環境問題など色々な意味でリーダーシップを発揮いただき、電子情報産業の社会的信頼とプレゼンスの向上に大きな功績を残されました。改めて敬意を表する次第です。

さて、会長就任にあたりまして、JEITAが果たしていくべき役割などにつきまして、簡単に所感を述べさせていただきます。
昨年9月に安倍内閣が発足した時、キーワードの中に「イノベーション」と「オープン」という2つがありました。日本としてもイノベーション重視の姿勢が打ち出されておりますが、私はこのイノベーションを進めるにおいて、イノベーション推進の役割をJEITAが果たしていかなければならないと思っております。具体的には、昨日の国際会議の話も報道されておりますが、イノベーションの最も重要な課題は、地球環境の問題であり、エネルギーの問題であろうと思います。
我々の業界は、省エネ・創エネの技術については世界に冠たる技術を持っているわけで、こうした技術を駆使することによって、環境問題やエネルギー制約の問題解決に重要な役割を果たすことができると思います。地球環境問題は、数十年にわたる長期的に取り組むべき課題であると思っております。この問題を解決するカギとして、もちろん制度論的アプローチもさることながら、やはりイノベーション、すなわち技術革新を問題解決の視点に置かなければならないのではないかと考えております。
2つめのイノベーションについての課題として、地上デジタル放送があります。これは技術的問題のみならず、社会的にも大変イノベイティブな挑戦でもあり、放送業界ともどもJEITAと一緒にも連携協力して取り組んでまいりたいと思います。
それから、イノベーションを進めるにおいて3つめに重要なこととしては、税制問題のサポートが大切だと考えています。数十年にわたって環境問題を改善しようと思いますと、それなりの研究開発は必要ですし、今の技術を革新しないと環境問題をクリアできないという意味では、「研究開発税制」。もうひとつ税制問題に絡むところでは、サービス産業の生産性の向上という大きなテーマが政府の中で動いておりますが、そういうことを進める上では「情報基盤強化税制」が必要になってくると思います。このような税制の問題も、今年の年末から色々な議論になろうかと思いますが、この点について、是非拡充できるようにしていきたいと思っている次第です。
それから、2つめの大きな課題である「オープン」とJEITAの関係ですが、我々の業界はグローバルに活動しています。日本の生産活動と海外の生産活動が20兆円ずつで合計40兆円、半分は海外での生産活動であります。そのため、やはり通商環境がオープンでなければ我々の仕事は非常にやりにくいことになります。また、グローバルな環境というのは、一方で大変に競争が厳しいわけで、それだけにFTAやEPAの問題、WTOなどでの問題解決が大変重要になってくると考えております。自由な競争ができるように、やっていただく必要があろうかと思っております。また、国際的な知財権についても重要な課題であろうと思っております。JEITAは、日・米・欧3極などの産業間の対話を進めてきておりますが、今後とも積極的にこの対話を進めることで、今申し上げたこのオープンな環境を進める上で、重要な活動になろうかと思っております。

以上の他にも当業界の課題は多岐にわたりますが、今後一年間、JEITAの会長として、業界の課題解決に向けて全力で取り組んでまいりたいと思っております。報道関係各位におかれましては、引き続き、ご支援、ご協力をお願い申し上げまして、簡単ではございますが、会長就任の挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


第7回通常総会(5/25)を開催
 
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