|
|
|
|
|
新動画用拡張色空間国際規格xvYCC(IEC 61966-2-4)発表資料 (8/30) |
|
|
(社)電子情報技術産業協会
AV&IT機器標準化委員会 |
|
当協会では、当協会に関係の深いIEC(国際電気標準会議)の国内審議を引き受け、関係機関等のご協力を得て国際標準化活動を推進しております。
この度、IEC/TC100(マルチメディア機器及びシステム)にて、日本提案の標記カラーマネジメントの新規格が発行されたことを受け、8/30 に記者説明会を実施いたしました。 |
|
1. 制定の背景
現在のテレビシステムの色再現は、CRTの蛍光体の特性をもとに決められており、実在する物体色の約55%しか表現できないという問題がありました。これまでのテレビ信号との互換性を保持しつつ、より鮮やかな色を表現するため、新しい動画用拡張色空間規格IEC61966-2-4: xvYCC(エックスブイ・ワイシーシー)の制定に至りました。 |
|
2. 制定の経緯
[2004年9月] |
JEITA カラーマネジメント標準化委員会(後にカラーマネジメント標準化グループに改組)において、動画用拡張色空間xvYCCの国際規格化の審議を開始しました。 |
[2004年10月] |
韓国 ソウルで開催された第68回IEC(国際電気標準会議)総会と同時開催の第10回TC100総会において、日本から提案した本規格案は、次世代のテレビシステムあるいは、動画システムにおいて非常に重要との産業的判断から、加速化プロセスにて迅速な審議を行うことが決定されました。 |
[2006年1月] |
IECに設けられたプロジェクトチームにおいて、数回の国際的な審議を経た後、ほぼJEITAからの提案どおりの内容で国際規格IEC 61966-2-4として正式に発行されました。 |
|
|
3. 期待される効果
1) |
従来のテレビでは表現できなかった鮮やかな花の色(赤・橙・黄・紫)や、南国の海の美しい青緑色などが、見た目どおりの色で忠実に再現することが可能となります。 |
2) |
従来のテレビでは、色鮮やかな物体の素材感・立体感が損なわれてしまう場合がありましたが、拡張色空間の表現が可能なxvYCC信号を用いることで、これらの素材感・立体感までも忠実に再現することが可能となります。 |
3) |
これまでのテレビシステムでは、フィルムにて撮影された映画コンテンツの色の一部が再現できていませんでしたが、xvYCC信号を用いることで、それらの色もフィルム同様に表現でき、家庭のテレビで鑑賞することができるようになります。 |
|
|
4. 今後の展開等
動画用圧縮ファイルフォーマットのMPEG2, 4, AVCでは、すでにxvYCC採用が決まっており、今秋には公式に規格文書が発行される予定となっています。また、今後、xvYCC採用の民生機器の製品化が予想されますが、その普及に伴い、コンテンツや放送への波及が期待されます。 |
|
|
■当日の発表資料 |
|
|
|