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JEITA Hot Issues

秋草JEITA新会長 記者会見挨拶
秋草新会長 写真新たに電子情報技術産業協会の会長に就任致しました富士通の秋草でございます。前任の岡村会長を引き継いで、1年間、当協会会長の仕事をさせていただきます。よろしくお願いします。

この時期になりますと、各社から前年度の決算概要が公表され、ほぼ出揃った格好になりますが、各社とも業績はかなり好転してきていると感じております。日本経済そのものが、全体的に更に着実な成長を遂げつつあると思います。

電子情報産業はと言いますと、昨年の後半には生産も輸出も回復傾向となってまいりましたが、今年になってその傾向がより加速され、全体の流れとしては「好調さを持続している状況にある」と見てよいのではないかと思います。特に半導体やディスプレイはこの連休もフル稼動であり、電子部品の出荷も12ヶ月連続でプラスとなっています。このように、設備投資を増額する企業が増えており、過去最高の水準になるのではないかと予測しております。

個人消費につきましては引き続いて堅調であり、当協会が公表しております民生用電子機器の国内出荷を見ても、液晶テレビやプラズマテレビは大幅に伸びております。また、デジタルオーディオプレーヤやカーナビゲーションシステム、ETC車載ユニットなども順調に伸びております。

民生用電子機器全体としては、8ヶ月連続でプラス(金額ベース)となっております。また、パソコンも12四半期、3年連続上昇を続けており、17年度には初めて1,200万台を超えました。特に業務用の拡大と、個人用でもテレビ付パソコンが非常に伸びております。携帯電話も、決済機能付き、デジタルオーディオプレーヤ付き、地上デジタル放送の「ワンセグ」等新しい機能を搭載した端末も出て、前年同期比プラスで推移しており、今年も期待できると思われます。6月に入るとサッカーのワールドカップが開催され、また夏のボーナス商戦も期待できますので、全般に当業界には追い風になると思われます。

昨年の我が国電子工業の国内生産は19兆1,026億円となり、今年は、JEITAの見通しでは前年比2.3%のプラス、19兆5,000億円程度としておりますが、もしかすると20兆円を超えてくるのではないかと期待をしております。部品から情報家電、携帯電話等に至るまで全般に好調ではないかと考えております。

当業界が持つエレクトロニクス技術および情報通信技術は最大限に各業界に利用されております。例えば、自動車、カメラ、精密機械、医療機器等は、この業界の製品・部品をベースに成り立っており、その依存度がますます大きくなってきます。それによって、製品の国際競争力が増してくるという好循環がさらに加速されれば、日本全体の産業競争力が加速されるだろうと思っております。つまり、この業界が日本の産業力を支えているのだと意識しております。

今後、当協会が政策提言を含め、業界を代表する存在感のある団体となってお役に立てればと考えております。政府も「IT新改革戦略」を始めておりますが、これはITを中心として行政改革をやろう、そのためにITを使うという施策を打ち出しましたが、これにより、我々の役割もさらに重要になるのだろうと考えております。これはどちらかといいますと、サーバやパソコンだけではなく、ICカードであるとか、セキュリティであるとか或いは医療改革に伴うITなど、今後ともIT立国の実現に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えております。しかしながら、この業界は非常に厳しいグローバルな競争にさらされてもおります。日本だけではなく、グローバルな中でいかに競争に勝ち抜いていくかという視点が必要であり、部品に至るまでまさにグローバル企業ばかりであり、そこが他業界とは違ったところかもしれません。

そのような視点を持って、これから1年間、JEITA会長として取り組んで参る所存ですので、ご支援、ご協力を賜わりますよう、宜しくお願い申し上げます。

第6回通常総会(5/26)を開催
 
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