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統計資料
12月の動向に関するコメント


12月概況

グラフ 民生用電子機器の12月出荷金額は3,281億円、前年比115.0%と13ヶ月連続のプラスとなった。また、暦年の出荷金額は23,764億円、前年比113.1%と3年連続のプラスであった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、12月で2,404億円、前年比121.7%.と18ヶ月連続のプラスとなった。液晶カラーテレビ、PDP、DVDが好調に推移して、暦年では15,133億円、前年比117.9%と5年連続プラス、1988年以来の二桁増となった。
音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡やCDラジカセの低迷など、市場を牽引するリーディング商品不在により、12月が323億円、同85.3%と依然厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナス推移から脱していない。なお、暦年では2,099億円、同85.0%と5年連続のマイナスとなった。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステムが好調で全体を牽引し、555億円、同111.1%、7ヶ月連続のプラスとなった。暦年では、6,532億円、前年比114.5%と6年連続のプラスであった。



 主要製品別動向

  • 12月のカラーテレビ全体計(CRT+液晶+PDP)は1,198千台、前年比102.1%となった。構成比で約6割のCRTカラーテレビの減少は大きいが、液晶テレビ、PDPは前年を上回る実績となっており、全体としては3ヶ月連続のプラスになった。12月の構成比(台数ベース)は、CRTが57.8%、液晶が37.5%、PDPが4.6%となり、3ヶ月連続でCRTの構成比が6割を下回った。

  • 液晶カラーテレビは450千台、前年比186.2%となり、暦年では260万台を超えた。うち10型以上は、単月では過去最高の422千台、同206.1%と更に高い伸びを示し、年計でも倍増となった。

  • PDPは単月としては過去最高の56千台、前年比136.4%で19ヶ月連続のプラス、暦年でも340千台、同142.3%と二桁増が続いている。

  • 薄型テレビへの移行が進展しており、CRTカラーテレビは31ヶ月連続で前年を下回る結果となった。標準(4:3)型は前年比80.0%、ワイドテレビが同60.2%であった。BSデジタルCRTテレビの大部分を占めるハイビジョンテレビは46千台、同75.8%と4ヶ月連続のマイナスであった。

  • BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、12月末でBSデジタルCRTテレビが1,668千台、BSデジタルPDPテレビが704千台、BSデジタルチューナは902千台で、計3,274千台となった。BSデジタル液晶カラーテレビは、12月実績が213千台(2004年計965千台)で、累計は1,200千台となる。BSデジタル関連機器の累計出荷台数は4,473千台となる。(4月実績から、BSデジタルチューナは地上デジタルチューナとの共用機を除いている)

  • DVDビデオの12月は1,383千台、前年比129.4%と数値を公表し始めた1999年1月以来プラスが続いている。1−12月の計は7,240千台、同139.1%と、VTRの過去最高出荷台数(1998年7,156千台)を上回った。DVD録再機は、932千台、同164.9%、暦年では4,071千台、同207.5%と大きな伸びを示している。
    録再機はDVDビデオの67%に達している(12月単月)。録再機の82%を占めるHDD内蔵型は、単月で768千台、前年比173.3%、暦年で3,178千台、同241.9%と大幅に伸長した。再生機は前年比89.5%と2ヶ月連続のマイナスとなった。そのうち44%がVTR一体型である。

  • VTRは単月で204千台、前年比57.6%、1−12月計は1,848千台、同62.6%で、1981年以来初めて200万台を割り込んだ。

  • ビデオ一体型カメラは、125千台、前年比99.9%、年計は1,587千台、94.7%と横ばいで推移している。

  • ステレオセットは、396千台、前年比90.6%と4ヶ月連続のマイナス、年計でも2,271千台、同89.9%と4年連続でマイナスであった。

  • ポータブルMDプレーヤは551千台、前年比91.7%と2ヶ月連続、ポータブルCDプレーヤは201千台、前年比72.5%で6ヶ月連続、ヘッドホンステレオも同69.2%と、ポータブルオーディオは引き続き前年実績を割り込んでいる。

  • カーオーディオは、カーCDプレーヤが前年比97.9%と再び前年割れとなり、カーラジオは同90.6%と9ヶ月連続でマイナス、カーMDも同91.0%と3ヶ月連続のマイナスであった。カーステレオも同62.6%で軒並みマイナスとなった。

  • カーカラーテレビは108千台、前年比114.5%と2ヶ月連続のプラスとなった。カーナビゲーションは289千台、同115.0%で1999年11月以降プラスが続いている。ソース別の構成比はDVD−ROMタイプが66%、HDDタイプが31%である。

 
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