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統計資料
9月の動向に関するコメント


9月概況

グラフ 民生用電子機器の9月出荷金額は映像機器とカーAVC機器が牽引して1,863億円、前年比110.2%で4ヶ月連続のプラス、7-9月では4,967億円、同104.7%、6四半期連続のプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、9月単月では1,223億円、前年比112.2%と3ヶ月連続のプラス、7-9月では3,087億円、同106.4%と6四半期連続のプラスであった。PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調に推移、引き続きBSデジタル関連機器も普及拡大している。
音声機器国内出荷金額は、9月が179億円、前年比91.5%、7-9月では512億円、同87.2%となった。市場を牽引するリーディング商品不在により厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナス推移から脱していない。
カーAVC機器国内出荷金額は、9月が461億円、前年比113.7%で13ヶ月連続のプラス、7-9月では1,367億円、同108.8%と7四半期連続のプラスであった。カーナビゲーションシステムが好調で全体を牽引した。

主要製品別動向
  • 9月のカラーテレビ全体計(CRT+液晶+PDP)は738千台、前年比96.7%、7-9月は2,087千台、同93.8%となった。液晶テレビ、PDPは前年を上回ったが、CRTカラーテレビの減少が大きく、全体では前年割れした。7-9月の各構成比(台数ベース)は、CRTが79.7%、液晶が17.6%、PDPが2.7%である。
  • CRTカラーテレビは、薄型テレビ(液晶カラーテレビ、PDP)への安定した需要シフトが引き続き見られていることもあり、9月で前年比86.8%、7-9月で同85.4%と大きく前年を下回る結果となった。構成比で約8割を占める標準(4:3)型は7-9月で前年比86.1%、ワイドテレビが75.3%であった。BSデジタルテレビの大部分を占めるハイビジョンテレビは95千台、同98.8%であった。
  • BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、9月末でBSデジタルテレビ(CRT)が1,160千台。BSデジタルチューナは844千台で、計2,003千台となった。これにBSデジタルチューナ付PDPの累計出荷台数303千台、BSデジタルチューナ付液晶カラーテレビの累計出荷台数89千台(4-9月実績)を加えると、累計普及台数は2,396千台となる。
  • 液晶カラーテレビは、9月で140千台、前年比165.4%、7-9月で367千台、同158.5%と好調に推移している。10型以上では、9月で113千台、同207.9%、7-9月で294千台、同203.2%と倍増した。地上デジタル対応の機種が出荷され始め、16:9の大型機での伸長が大きい。
  • PDPは、9月で26千台、前年比137.5%、7-9月では、56千台、前年比121.9%となり、引き続き堅調に推移した。9月については、2003年上期末ということもあり、前月比でみると、183.0%と高い伸びを示した。
  • VTRは、9月で238千台、前年比65.9%で31ヶ月連続のマイナス、7-9月では692千台、同63.0%と10四半期マイナスが続き、3四半期連続でDVDビデオを下回った。
  • DVDビデオは、9月で431千台、前年比178.9%、7-9月で1,154千台、同143.9%と引き続き好調で、調査開始以来前年比プラスが続いている。そのうち、録再機は9月で158千台、同403.1%と市場拡大ペースの勢いをさらに増している。7-9月でも385千台、同321.2%とDVD全体の33.4%を占めた。金額では録再機がDVD全体の2/3を占めている。
  • ビデオ一体型カメラは、9月に新製品の発売で、272千台、前年比124.3%と今年最高の出荷台数であった。10ヶ月連続で前年を上回る好調が続いている。7-9月では570千台、前年比116.6%であった。デジタルビデオカメラの構成比は7-9月に98.3%で、ビデオ一体型カメラのほとんどを占めている。
  • ステレオセットは、9月で184千台、前年比96.5%と2ヶ月連続前年割れであった。7-9月でも503千台、同95.3%と前年を下回る結果となった。その中で、DVD付システムは徐々に比率を高めてきているが、ステレオセット全体を牽引するまでにはならなかった。
  • ポータブルCDは9月が120千台、前年比78.0%、7-9月で377千台、81.1%、ポータブルMDは9月で193千台、同97.2%、7-9月で592千台、97.3%、ヘッドホンステレオは9月で39千台、同63.9%、7-9月で116千台、同58.5%と、いずれも前年実績を下回った。消費者の生活パターンにおける、携帯電話の利用増加なども影響し、市況は冷え込んでいる。
  • カーオーディオ機器は、カーステレオが9月で100千台、前年比74.7%、7-9月で275千台、同72.6%、カーMDが9月で21千台、同78.6%、7-9月で79千台、同95.1%であった。カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が9月で562千台、106.0%、7-9月で1,570千台、同99.5%、カーラジオが9月で100千台、同92.2%、7-9月で266千台、同88.4%であった。ほとんどが前年割れで厳しい状況が続いている。カーCDを1〜9月で捉えると、100.8%と僅かに昨年を上回っているが、カーオーディオ全体では微減傾向のまま推移している。
  • カーナビゲーションはOEMが増加して9月で223千台、前年比123.7%、7-9月で697千台、同127.4%、金額でも7-9月で同121.1%と引き続き好調であった。ソース別ではDVD-ROMタイプとHDDタイプが増加している。両タイプの合計は台数ベースでカーナビゲーション全体の約9割を占めた。カーカラーテレビも9月で91千台、同110.3%と4ヶ月ぶりにプラスに転じ、7-9月では247千台、同101.1%で12四半期連続プラスであった。
 
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