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統計資料
5月の動向に関するコメント


5月概況

グラフ 景気は、おおむね横ばいとなっているが、このところ一部に弱い動きがみられる。個人消費は、おおむね横ばいで推移しており、家計を取り巻く環境が厳しい一方で、消費者マインドは、低水準ながら、悪化傾向に歯止めがかかりつつある。
民生用電子機器の5月出荷金額は1,469億円、前年比94.5%と11ヶ月ぶりにマイナスに転じた。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、824億円、前年比91.3%で14ヶ月ぶりにマイナスとなった。液晶カラーテレビ、DVDは好調に推移したものの、昨年同月でのサッカーW杯での高い伸びの反動もあり、PDPは2001年の統計開始以来、初めて前年比マイナスとなった。
音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡やCDラジカセの低迷など、市場を牽引するリーディング商品不在により、173億円、同82.8%と依然厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナス推移から脱していない。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが好調で、473億円、同106.3%、9ヶ月連続のプラスとなった。

主要製品別動向
  • カラーテレビ全体計(CRT+液晶+PDP)の5月は574千台、前年比82.4%となった。昨年同月のサッカーW杯効果による反動もあるが、当月はCRTカラーテレビの減少が特に大きく、全体でも大きく前年割れした。なお、5月の各構成比(台数ベース)は、CRTが78.6%、液晶が19.0%、PDPが2.4%となっており、CRTの構成比が初めて8割を下回った。
  • CRTカラーテレビは、液晶カラーテレビとPDPとに需要がシフトしており、12ヶ月連続で前年を下回る結果となった。構成比で約8割を占める標準(4:3)型は同77.6%、ワイドテレビが69.7%であった。また、BSデジタルテレビの大部分を占めるハイビジョンテレビは25千台、同58.3%であった。
  • BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、5月末でBSデジタル テレビ(CRT)が1,020千台と100万台を超えた。BSデジタルチューナは816千台で、計1,836千台となった。これにBSデジタルチューナ付のPDPを加えると、累計普及台数は2,077千台となっている。
  • 液晶カラーテレビは109千台、前年比131.1%、うち10型以上が91千台、前年比169.4%と大幅成長が続いている。30型以上の大型機のラインナップも拡充し、PDPとともに大型テレビの主流を占めつつある。
  • PDPは14千台、前年比98.5%、堅調な推移ながら前年同月の好調の影響で、当月は初めて前年割れに転じた。BSデジタルチューナ付PDPの累計出荷台数は、242千台となった。
  • VTRは182千台、前年比54.7%であった。1月からの累計では、VTRとDVDビデオとの差は5月で約45万台となっている。
  • DVDビデオは311千台、前年比139.8%と好調であった。VTRからの買い替え需要でDVD/VTR一体型が引き続き好調であることに加え、HDD搭載型DVD録再機の需要も依然好調に推移している。録再機は102千台、220.9%、前月に続きDVD全体の構成比3割を超えている。
  • ビデオ一体型カメラは、引き続き新製品投入の影響もあり、129千台、前年比124.5%と高い伸びが続いており、出荷台数では6ヶ月連続で前年を上回った。デジタルビデオカメラの構成比は、96.9%であった。
  • ステレオセットは、172千台、前年比90.0%であった。DVD付システムも堅調に推移しており、下げ止まり傾向が見られる。
  • ポ-タブルMDプレーヤは、録再タイプが堅調であり、106.3%とプラスに転じた。ポータブルCDプレーヤ同62.6%、ヘッドホンステレオ同57.5%と前年を大きく割り込んでいる。
  • カーオーディオは、カーCDプレーヤが100.2%とプラスに転じたが、カーステレオは同70.6%、カーMDが同99.7%、カーラジオが同95.3%と厳しい状況にある。
  • カーナビゲーションは227千台、前年比122.0%と引き続きDVD-ROMタイプを中心に好調、HDDその他タイプも急増している。カーカラーテレビは同111.4%であった。
 
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