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統計資料
3月の動向に関するコメント


3月概況

グラフ 景気は、おおむね横ばいとなっているが、引き続き不透明感がみられる。個人消費は、おおむね横ばいで推移しているが、消費者マインドの悪化傾向に歯止めがかかりつつある。
民生用電子機器の3月出荷金額は1,986億円、前年比107.6%で9ヶ月連続のプラス、1-3月では4,673億円、同104.5%、4四半期連続のプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、3月が1,216億円、前年比113.3%で12ヶ月連続のプラス、1-3月では2,708億円、同106.7%と4四半期連続のプラスであった。PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調に推移、引き続きBSデジタル関連機器も普及拡大している。
音声機器国内出荷金額は、3月が245億円、前年比83.7%、1-3月では619億円、同83.7%となった。市場を牽引するリーディング商品不在により厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナス推移から脱していない。2000年1-3月と当期を比較すると、音声機器国内出荷金額は63.3%まで落ち込んでいる。
カーAVC機器国内出荷金額は、3月が522億円、前年比109.0%で7ヶ月連続のプラス、1-3月では1,346億円、同112.5%と5四半期連続のプラスであった。カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビ、カーCDプレーヤが引き続き好調であった。

主要製品別動向
  • カラーテレビ全体計(CRT+液晶+PDP)の1-3月は、2,208千台、前年比95.2%となった。液晶カラーテレビとPDPの伸びがCRTの減少をカバーできず、前年割れが続いている。
    なお、1-3月の各構成比は、液晶が12.4%(台数)、23.7 %(金額)、PDPが1.8%(台数)、17.3%(金額)となっている。CRTカラーテレビの構成比は台数で85.8%だが、金額では59.0%と、2002年10-12月以来、60%を切っている。
  • カラーテレビは液晶カラーテレビとPDPとに需要がシフトしており、CRTカラーテレビは10ヶ月連続で前年を下回る結果となった。構成比で約8割を占める標準(4:3)型は1-3月で前年比92.4%、3月は同97.2%、ワイドテレビが1-3月は同80.3%、3月が79.6%であった。BSデジタルテレビの大部分を占めるハイビジョンテレビは、1-3月が76千台、同104.5%、3月単月で同102.4%と伸長している。
  • BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、3月末でBSデジタルテレビ(CRT)が961千台、BSデジタルチューナが786千台の計1,747千台となった。これにBSデジタルチューナ付のPDPを加えると、累計普及台数は1,964千台、ほぼ200万台に達することとなる。
  • 液晶カラーテレビは、1-3月では275千台、うち10型以上は200千台、前年比166.9%、3月単月でも同127.2%と大幅成長が続いている。30型以上の大型機に本格参入の会社が増え、PDPと共に大型テレビの主流を占めつつある。またワイヤレスタイプなど用途面も含めラインナップが充実したことも寄与している。
  • PDPは、1-3月では39千台、前年比154.5%、3月単月では同173.8%となり、引き続き堅調に推移した。また、2002年度累計(2002年4月−2003年3月)は、205千台と20万台を超えた。
  • VTRは3月単月で前年比68.3%と4ヶ月連続で出荷台数がDVDビデオを下回った。1-3月では799千台、同65.1%、既にDVDとの差が約20万台となった。
  • DVDビデオは、1-3月で1,007千台、前年比185.0%、3月単月では同178.3%と引き続き好調であった。VTRからの買い替え需要でDVD/VTR一体型が引き続き好調なことに加え、HDD内蔵DVD録再機が大幅に伸びたことが、DVD全体を牽引した。録再機は1-3月で265千台、同439.4%とDVD全体の26.3%を占めた。
  • ビデオ一体型カメラは、1-3月で366千台、前年比128.5%、3月単月では205千台、同155.4%と、新製品投入により高い伸びになった。出荷台数では4ヶ月連続で前年を上回ったが、単月で20万台を超えたのは昨年9月以来。なお、低価格帯商品増加の影響により、12ヶ月連続で前年を下回ってきた金額ベースでも3月は増加に転じ、1-3月では103.8%となった。デジタルビデオカメラの構成比は、1-3月が97.3%、3月は97.6%であった。
  • ステレオセットは、DVD付システムが徐々に立ち上がりつつあるが、1-3月は620千台、前年比98.4%と全体としては低調に推移した。単品コンポは、需要縮小が続いている。ホームシアター需要で比較的堅調であったHiFiアンプも1-3月で75千台、同85.8%とマイナスとなった。
  • ポータブルオーディオは引き続き厳しい状況にある。ポ-タブルMDプレーヤは、2月度に各社新製品を市場投入したこともあり、1-3月は前年比100.5%と微増になったほか、ポ-タブルCDプレーヤ同68.9%(1-3月)、ヘッドホンステレオ同49.7%(1-3月)と前年を大きく割り込んでいる。
  • カーオーディオは、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)のみが1-3月で前年比105.0%と前年を上回ったほか、1-3月ではカーステレオ、同73.6%、カーMD、同80.1%、カーラジオ、同88.8%と苦戦している。カーステレオ、カーMD、カーCDの合計でも、1-3月は同97.5%とカーオーディオは全体で厳しい状況である。
  • カーナビゲーションは、OEMが増加して1-3月が630千台、前年比141.8%、金額でも同131.1%と引き続き好調であった。ソース別ではDVD-ROMタイプが大幅に増加しており、台数ベースでカーナビゲーション全体の約8割を占めた。カーカラーテレビも1−3月で262千台、同117.1%と好調に伸長した。
 
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