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統計資料
11月の動向に関するコメント


11月概況

グラフ 景気は、持ち直しに向けた動きが弱まっており、おおむね横ばいで推移している。個人消費は横這いで推移する中、一部に底固さも見られるが、雇用・所得での厳しさが続いていることから、全体的な基調の改善には至っていない。また、消費者マインドは、持ち直しの動きがみられたが、足元ではやや弱い動きとなっている。
民生用電子機器の11月出荷金額は2,027億円、前年比106.5%となり、5ヶ月連続のプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器は、年末商戦に向け新機種投入が相次ぎ、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが月次では過去最高の出荷台数となった。また引き続きBSデジタルも普及拡大し、出荷金額は同112.0%と8ヶ月連続のプラスと好調だった。
音声機器国内出荷額は、MD関連機器の需要一巡やCDラジカセの低迷など、市場を牽引するリーディング商品不在により、同84.9%と厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナス推移から脱していない。
カーAVC機器は、やはり月次で過去最高出荷台数となったカーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが好調、カーAVC全体を牽引する形で、出荷金額としては同106.9%、3ヶ月連続のプラスとなっている。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で約8割を占める標準(4:3)型が前年比93.8%、ワイドが同85.1%であった。液晶カラーテレビやPDPへのシフトもあり、カラーテレビ計(液晶カラーテレビ・PDP除く)は、台数前年比が93.2%、6ヶ月連続マイナスとなっている。
  • BSデジタルテレビは、53千台(発売当初からの累計は約81万台)となった。各社新機種の投入等もあって、9月以降伸長し、今年初めての5万台超となった。また、BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンも51千台と好調だった。
  • BSデジタルテレビとBSデジタルチューナとBSデジタル受信チューナ付PDP(PDPのみ9月実績まで)を合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,658千台となる。
  • 液晶カラーテレビの国内出荷台数は、10型以上の新機種投入が相次いだこともあり、各社ラインアップがさらに充実、前年比202.0%と好調だった。なお、月次出荷数では初めて10万台を超え、過去最高となった。また、PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ) は、同228.8%の28千台と好調に伸び、液晶ともに月次では過去最高となった。各社ラインアップの充実、またインチ当りの単価も低下しており、大型テレビ需要を担う機種分野として、着実に市場を形成している。
  • なお、カラーテレビ全体(カラーテレビ計+液晶カラーテレビ+PDP)に対する液晶テレビの構成比は11.6%(台数)、18.2%(金額)、PDPの割合が3.0%(台数)、25.8%(金額)と割合はさらに高まってきている。
  • VTRの国内出荷台数は依然低調であり、出荷台数で前年比65.6%と21カ月連続で前年を下回った。買い替え需要で、単体VTRからDVD/VTR一体型にシフトしていることもVTR減少の背景にある。今後、さらにDVD録再機、HDDレコーダなどへ代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、前年比165.5%と伸び率ではやや縮小したものの、379千台となり、月次の出荷数では過去最高値となった。DVD録再機は、低価格化の進む単体タイプと多様な編集が可能で使い勝手の良い高級タイプのHDD内蔵型の両面で需要が拡大している。
  • ビデオ一体型カメラは、アナログタイプが好調だったものの、構成比の9割を超えるデジタルタイプが落ち込み、前年比95.7%と今年1月以来10ヶ月ぶりの前年割れとなった。金額ベースでも大きく落ち込んでいる。
  • MD関連製品では、MDポータブル型は、録再機・再生専用型とも好調で、前年比126.8%と11月は大幅に伸長した。
    MD複合機器については、MD/CD付ラジカセが同64.3%、ステレオセットMD付は88.3%とマイナスであった。なお、ステレオセットは同86.2%と、11月はMDなしタイプともに大きく落ち込んだ。
  • カービジュアル機器については、カーナビゲーションシステムは台数前年比130.1%と5ヶ月連続の二桁増と好調、カーカラーテレビも同134.5%と伸長、ともに月次で過去最高値を更新した。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同100.7%、カーラジオが同107.4%と堅調だったが、9月、10月と好調だったカーMDは68.0%と大きく減少した。なお、カーステレオは同74.3%と依然として厳しい状況。
 
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