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統計資料
10月の動向に関するコメント


10月概況

グラフ景気は引き続き持ち直しに向けた動きが見られるものの、そのテンポはさらに緩やかになっている。個人消費は横這いで推移する中、一部に底固さも見られるが、雇用・所得での厳しさが続いていることから、全体的な基調は、まだ改善されていない。また、消費マインドは、持ち直しの動きが見られるものの、上昇幅は小さくなっている。
民生用電子機器の10月出荷金額は1,664億円、前年比103.6%となり、4ヶ月連続のプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調であることに加え、BSデジタルの普及も加速し、同106.5%と7ヶ月連続のプラスとなり、堅調に推移している。
音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡やCDラジカセの低迷など、市場を牽引するリーディング商品が不在のため、同91.0%と厳しい状況が続いており、2000年3月以来、マイナスが続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが堅調、カーAVC全体を牽引する形で同104.1%、2ヶ月連続のプラスとなっている。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で約8割を占める標準(4:3)型が前年比90.3%、ワイドが同94.8%であった。液晶カラーテレビやPDPへのシフトもあり、カラーテレビ計(液晶カラーテレビ・PDP除く)は、台数前年比が92.0%、5ヶ月連続マイナスとなっている。
  • BSデジタルテレビは、45千台(発売当初からの累計は約76万台)と、各社の年末商戦用新機種の投入等により、9月に続き4万台ベースの出荷となった。また、BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンも43千台と好調で、BSデジタルテレビ同様、前月から4万台ベースの出荷が続いている。
  • BSデジタルテレビとBSデジタルチューナとBSデジタル受信チューナ付PDP(四半期集計なので9月実績まで)を合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,585千台となった。
  • 液晶カラーテレビの国内出荷台数は、前年比157.7%と好調に推移、画面もより大きなものへシフトしている。また、PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ) は、同276.0%の20千台となった。各社ラインアップの充実、またインチ当りの単価も低下しつつあり、大型テレビ需要を担う機種分野として、着実に市場を形成している。
  • なお、カラーテレビ全体(カラーテレビ計+液晶カラーテレビ+PDP)に対する液晶テレビの構成比は9.5%(台数)、12.4%(金額)、PDPは2.6%(台数)、23.8%(金額)と各々高い割合になってきている。とりわけPDPの構成比は、各々、過去最高となった。
  • VTRの国内出荷台数は依然低調であり、出荷台数で前年比77.7%と20カ月連続で前年を下回った。買い替え需要で、単体VTRからDVD/VTR一体型にシフトしていることがVTR減少の背景にある。今後、さらにDVD録再機、HDDレコーダなどへ代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、前年比187.7%と本年7月以来の30万台ベースとなり、引き続き高い伸びとなった。またDVD録再機は、低価格化の進む単体タイプと多様な編集が可能で使い勝手の良い高級タイプのHDD内蔵型の両面で需要が拡大している。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比105.8%と数量ベースではプラスを維持しているが、低価格化が進んでおり、出荷金額では前年比83%程度にとどまっている。
  • MD関連製品では、MDポータブル型は、録再型で多少の回復は見られるものの、再生専用型が大きく落ち込み、台数前年比81.7%とマイナスが続いている。
    MD複合機器については、初期段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同82.7%、ステレオセットMD付も96.7%とマイナスであった。なお、MDなしステレオセットは、DVD付のホームシアタ・タイプが順調である。
  • カービジュアル機器については、カーナビゲーションシステムは台数前年比126.6%と4ヶ月連続の二桁増と好調、カーカラーテレビも同123.2%と伸長した。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同103.5%、カーラジオが同109.2%と堅調、カーMDも同121.1%となり、9月から二桁の伸びが続いている。なお、カーステレオは同88.1%と依然として厳しい状況。
 
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