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統計資料
7月の動向に関するコメント


7月概況

グラフ 景気は依然厳しい状況にあるが、個人消費は横這いで推移する中、一部に底固さも見られ、輸出の増加や在庫調整の進展を背景に、持ち直しの動きがみられる。
民生用電子機器の7月出荷金額は1,666億円、前年比101.9%となり、前月のマイナスから2ヶ月ぶりにプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調であることに加え、BSデジタルの普及も加速し、同105.2%と4ヶ月連続のプラスとなった。音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡や単価下落傾向など、同89.5%と厳しい状況が続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが堅調であったが、全体では同101.9%と微増になっている。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で約8割を占める標準(4:3)型が前年比90.4%、ワイドが同88.1%である。液晶カラーテレビとPDPへのシフトにより前年割れが続いている。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは28千台であった。
    BSデジタルテレビは、29千台(発売当初からの累計約64万台)となった。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナとBSデジタル受信チューナ付PDP(PDPのみ6月実績まで)を合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,394千台となる。
    カラーテレビ計(液晶カラーテレビ・PDP除く)としては、台数前年比91.6%と、2ヶ月連続してマイナスとなった。
  • 液晶カラーテレビは前年比151.7%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。サッカー・ワールドカップでの需要喚起がボーナス商戦にもつながり、PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ)の国内出荷台数は、2ヶ月連続して15千台の出荷となった。各社ラインアップの充実とインチ当りの単価が低下していることで、順調に市場が形成されてきている。
    なお、カラーテレビ全体(カラーテレビ計+液晶カラーテレビ+PDP)に対する液晶テレビの構成比は10.0%(台数)、12.4%(金額)、PDPの割合が1.9%(台数)、20.1%(金額)と各々高い割合になってきている。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比77.4%と17カ月連続で前年を下回った。今後、DVD録再機、HDDレコーダなどに代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、前年比254.4%と引き続き高い伸びとなっている。VTRからの買い替え需要でDVD/VTR一体型が大きく伸びていることが数量の伸びを支えている。特にDVD録再機は、低価格化の進む単体タイプと多様な編集が可能で使い勝手の良い高級タイプのHDD内蔵型の両面で需要が拡大している。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比102.9%と数量ベースではプラスを維持しているが、低価格化が進み、出荷金額では前年比79.7%にとどまった。
  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比115.7%と3ヵ月ぶりにプラスになった。
    MD複合機器については、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同73.6%、ステレオセットMD付は85.9%とマイナス趨勢が続いている。
  • カービジュアル機器は、カーナビゲーションシステムが主として市販とディーラ装着の好調で台数前年比118.4%となった。カーカラーテレビが工場でのライン装着販路の好調で同115.1%と伸長した。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同100.3%、カーラジオが同103.6%と比較的堅調であった。しかし、カーMDは同84.2%、カーステレオが同78.1%と依然として厳しい状況にある。
 
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