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統計資料
5月の動向に関するコメント


5月概況

グラフ景気は依然厳しい状況にあり、個人消費は横ばいで推移する中、一部に底固さも見られ、輸出の増加や在庫調整の進展を背景に、底入れしている。またサッカー・ワールドカップの需要喚起もあり、民生用電子機器の5月出荷金額は1,555億円、前年比109.7%となり、前月に続きに対前年比でプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調に加え、BSデジタルやCS放送受信機関係の普及も加速し、同120.4%と前年3月以来の二桁伸長となった。また、音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡や単価下落傾向など、同93.2%と厳しい状況が続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが堅調、同99.8%と前年並みであった。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で約8割を占める標準(4:3)型は前年比99.0%、ワイドも同97.7%と前年並み。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは42千台、前年12月以来の4万台と好調であった。
    BSデジタルテレビは、42千台(発売当初からの累計約58万台)となった。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナを合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,194千台となる。
    カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比104.5%と13カ月ぶりにプラス、出荷金額も同104.9%と11カ月ぶりにプラスに転じた。
  • 液晶カラーテレビは前年比189.1%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。サッカー・ワールドカップによる大画面需要もあり、PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ)の国内出荷台数は、前年の5.1倍と急増傾向が続いている。インチ当りの単価が低下していることで、順調に市場が形成されてきている。
    なお、カラーテレビ全体(カラーテレビ計+液晶カラーテレビ+PDP)に対する液晶テレビの構成比は10.7%(台数)、12.1%(金額)、PDPの割合が2.0%(台数)、19.9%(金額)と各々高い割合になってきている。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比86.9%と15カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同77.6%と前年を大きく下回っている。今後、DVD録再機、HDDレコーダなどに代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、本格的普及期にあたり、前年比247.6%、出荷金額も同265.5%と引き続き高い伸びとなっている。再生専用機での低価格化及びVTRとの複合型の増加、DVDビデオソフトタイトル数の拡充が要因にある。また前月以来、サッカー・ワールドカップに向けて、高画質録画の需要が増加し、録再型では台数で全体の2割、金額は4割を超え、大きな比重を占めはじめており、今後さらなる需要拡大が見込まれる。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比114.8%と数量ベースでは好調だったが、低価格化が進み、出荷金額では前年比86.2%にとどまった。
  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比96.8%と堅調であった。
    MD複合機器については、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同73.3%とマイナス趨勢が続き、ステレオセットMD付は122.2%と前月に続きプラスであった。
  • カービジュアル機器は、カーナビゲーションシステムが台数前年比105.9%、特にディーラー装着の販路分が好調であった。カーカラーテレビが同107.6%と堅調。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同109.3%と好調であったが、カーMD同74.6%、カーステレオ同76.0%、カーラジオ同91.3%と、全体的に厳しい状況にある。
 
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