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統計資料
4月の動向に関するコメント


4月概況

グラフ景気は、依然厳しい状況にあり、個人消費は横ばいとなっているが、輸出の増加や在庫調整の進展を背景に、底入れしている。サッカー・ワールドカップを間近に控えての需要喚起もあり、民生用電子機器の4月出荷金額は1,506億円、前年比100.8%となり、昨年6月以来、10カ月ぶりにプラスに転じた。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが堅調で、同100.1%と前年並み。また、音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡や大幅な単価下落もあり、同89.4%と厳しい状況が続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが好調で、同110.3%となった。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比87.4%、ワイドも同84.2%と前年を下回った。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、32千台であった。
    BSデジタルテレビは、32千台(発売当初からの累計約53万台)となった。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナを合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,130千台となる。
    カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比90.0%と12カ月連続のマイナス、出荷金額も同84.7%となった。
  • 液晶カラーテレビは前年比127.6%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ) の国内出荷台数は、前年の3.6倍と急増傾向が続いており、インチ当りの単価が低下していることで、順調に市場が形成されてきている。サッカー・ワールドカップ開催も近づき、製品ラインナップも増加、さらなる需要拡大が期待される。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比83.2%と14カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同73.4%と前年を大きく下回っている。今後、DVD録再機、HDDレコーダなどに代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、本格的普及期にあたり、前年比192.6%と引き続き高い伸びとなっている。再生専用機での低価格化及びVTRとの複合型の増加、DVDビデオソフトタイトル数の拡充が要因にある。また、サッカー・ワールドカップの影響により、録再型の増加で出荷金額も押しあがっており、同204.6%と高い水準が続いている。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比102.6%と数量ベースでは前年並みだったが、低価格化が進み、出荷金額では前年比78.1%にとどまった。
  • MD関連製品は、前月に続き、MDポータブル型が台数前年比109.4%と好調であった。
    MD複合機器については、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同67.4%と大きくマイナス趨勢、ステレオセットMD付は102.7%と14カ月ぶりにほぼ前年並みとなった。
  • カービジュアル機器は、カーナビゲーションシステムが台数前年比128.0%、特に市販が好調であった。カーカラーテレビが同136.4%と好調だった。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同113.6%と好調であったが、カーMD同70.5%、カーステレオ同67.4%、カーラジオ同82.6%と、全体的に厳しい状況にある。
 
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