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統計資料
3月の動向に関するコメント


3月概況

グラフ景気は、依然厳しい状況にあるが、底入れに向けた動きがみられ、個人消費は横ばいとなっている。しかしながら、民生用電子機器の3月出荷金額は1,853億円、前年比89.0%と前年を大幅に下回った。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調であったが、同87.5%と前年を下回った。また、音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡や大幅な単価下落もあり、同81.6%とマイナス幅を拡大し、厳しい状況が続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビなどは好調であったが、カーオーディオの不振で同98.1%と前年を下回った。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、家電リサイクル法施行前の駆け込み需要で前年水準が高かったこともあり、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比67.2%、ワイドも同62.9%と前年を大幅に下回った。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、30千台であった。
    BSデジタルテレビは、30千台(発売当初からの累計約50万台)と回復の兆しが見え始めた。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナを合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,078千台となる。
    カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比68.2%と11カ月連続のマイナス、出荷金額も同63.6%のマイナスとなった。
  • 液晶カラーテレビは前年比134.9%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ) の国内出荷台数は、前年の3.9倍と急増した。インチ当りの単価が低下していることで、順調に市場が形成されてきている。サッカー・ワールドカップ開催に向けて、さらなる需要拡大が期待される。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比79.7%と13カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同71.9%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDビデオは、本格的普及期にあたり、前年比215.5%と引き続き高い伸びとなっている。再生専用機での低価格化や、DVDビデオソフトタイトル数の拡充が背景にある。また、録再機の伸長により、DVDビデオ全体の平均単価も前年並みとなり、出荷金額も、同210.8%と高い水準になった。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比100.2%と数量ベースでは前年並みだったが、低価格化が進み、出荷金額では前年比80.4%にとどまった。
  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比120.5%と大幅に前年を上回った。
    MD複合機器については、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同62.2%、ステレオセットMD付は同78.3%と大幅なマイナスとなった。
  • カービジュアル機器は、カーナビゲーションシステムが台数前年比102.2%と前年並み、カーカラーテレビは同111.9%と前年を上回った。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同99.7%と前年並みであったが、カーMD同68.1%、カーステレオ同65.6%、カーラジオ同85.4%と厳しい状況にある。
 
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