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統計資料
10月の動向に関するコメント


10月概況

    グラフ 米国同時多発テロ事件等の影響もあり、世界経済が同時に減速するなど懸念が強まっており、国内景気は一段と悪化している。個人消費は弱含みで、民生用電子機器の10月実績は1,606億円、前年比99.4%とほぼ横這いとなった。
    カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器は同103.6%と堅調に推移した。
    一方、DVD、液晶カラーテレビの好調な伸びに支えられ、映像機器は同100.3%と3カ月ぶりに前年を上回った。また、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同88.9%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
    上記のほか、好調に推移した製品としては、新規分野のPDP、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回り、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比94.7%、ワイドも同74.8%と減少した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、37千台であった。
    液晶カラーテレビは前年比174.8%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。BSデジタルテレビ(発売当初からの累計約32万台)は、弱含みで推移している。カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比94.6%と6カ月連続のマイナス、出荷金額も同89.6%のマイナスとなった。

  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比97.3%と8カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同84.0%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。

  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比209.8%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機で急速に低価格化が進んでいることや、DVDソフトレンタル店の増加、DVDソフトタイトル数の拡充が挙げられる。半面、平均単価の下落により、出荷金額では、同171.5%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、HiFiアンプも前年比106.9%と伸びている。

  • ビデオ一体型カメラは、デジタルビデオカメラが99.9%と堅調であったが、アナログ機器が前年を下回ったため、全体では台数前年比94.6%、出荷金額では同86.7%と前年を下回った。

  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比111.1%、と3カ月連続で前年を上回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同79.1%、ステレオセットMD付は同86.0%と大幅なマイナスとなった。MD関連製品全体としては、同93.9%と前年を下回った。

  • カー関連機器の数量をみると、カーナビゲーションシステム(同113.3%)、カーカラーテレビ(同112.8%)並びにカーMDとの一体型を含むカーCDプレーヤ(同111.2%)は好調に推移した。一方カーオーディオは、カーステレオ(前年比60.3%)、カーMD(同93.3%)並びにカーラジオ(同96.1%)と、軒並みマイナスの厳しい状況となった。
 
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