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統計資料
9月の動向に関するコメント


9月概況

    グラフ 世界経済減速の影響等から、国内景気は引き続き悪化している。個人消費は概ね横バイの状態が続いているが、民生用電子機器9月実績は1,668億円、前年比90.6%と前年を大きく下回った。
    カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器は同100.2%と堅調に推移した。
    半面、カラーテレビ、VTRを中心に映像機器は同89.5%と前年を大きく下回った。また、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同81.5%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
    上記のほか、好調に推移した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野のPDP、BSデジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回り、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比80.2%、ワイドも同79.9%と減少した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、21千台であった。
    液晶テレビは前年比157.4%と引き続き大画面を中心に好調に推移しており、BSデジタルテレビ(発売当初からの累計約28万台)は、弱含みで推移している。カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比80.9%と5カ月連続のマイナス、出荷金額も同74.3%のマイナスとなった。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比88.4%と7カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同70.6%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比181.2%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機で急激な低価格化が進行していることや、DVDソフトレンタル店の急増、DVDソフトタイトル数の増加が挙げられる。反面、平均単価の下落により、出荷金額では、同158.1%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、HiFiアンプも前年比125.4%と伸びている。
  • ビデオ一体型カメラは、デジタルおよびアナログ機器ともに台数で前年を下回り、全体では台数前年比91.4%、出荷金額では同81.9%と前年を下回った。
  • MD関連製品は、ポータブル型が台数前年比105.7%、と2カ月連続で前年を上回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同102.9%と堅調に推移したが、ステレオセットMD付は同76.5%とマイナスとなった。MD関連製品全体としては、同94.1%と前年を下回った。
  • カー関連機器の数量をみると、カーオーディオは、カーステレオ(前年比61.3%)、カーMD(同66.4%)およびカーラジオ(同99.1%)と、軒並みマイナスの厳しい状況となった。
    一方で、カーナビゲーションシステム(同106.5%)は続伸、カーカラーテレビ(同125.1%)は大幅な増加が続いた。
 
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