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統計資料
8月の動向に関するコメント


8月概況

    グラフ世界経済減速の影響等から、国内景気は引き続き悪化している。個人消費は概ね横バイの状態が続いており、民生用電子機器も8月は1,382億円、前年比98.0%とマイナスで推移した。
    DVD、デジタルスチルカメラの市場拡大により映像機器が同97.8%と減少した。一方、カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器が同102.5%と続伸している。
    半面、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同92.2%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
    上記のほか、好調に推移した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野のPDP、BSデジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回った。構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比88.6%、ワイドも同88.9%と減少した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、14千台であった。
    液晶テレビは前年比146.3%と引き続き大画面を中心に好調に推移しており、BSデジタルテレビ(発売当初からの累計約26万台)は、弱含みで推移している。カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比89.9%と4カ月連続のマイナス、出荷金額も同86.7%とマイナスとなった。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比96.3%と6カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同81.9%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比248.5%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機では2〜3万円台の低価格の製品が多く市場に出回ってきていることや、DVDソフトレンタル店の急増、DVDソフトタイトル数の増加による。反面、平均単価の下落により、出荷金額では、同198.1%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、HiFiスピーカシステムも前年比115.2%と伸びている。
  • ビデオ一体型カメラは、デジタルが、台数前年比102.3%と微増したが、アナログの大幅減少に伴い、全体では台数前年比99.6%、出荷金額では同93.3%と前年を下回った。
  • MD関連製品は、ポータブル型が2001年5月以来、台数前年比110.8%、出荷金額でも同108.2%と再び前年を大きく上回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同83.7%、ステレオセットMD付が同92.5%とマイナスとなった。MD関連製品全体としては、同96.7%と前年を下回った。
  • カー関連機器の数量をみると、カーオーディオは、カーステレオ(前年比61.3%)、カーMD(同82.2%)およびカーCDプレーヤ(同95.2%)と、軒並みマイナスの厳しい状況となった。
    一方で、カーナビゲーションシステム(同107.6%)は続伸、カーカラーテレビ(同140.7%)は大幅な増加が続いた。この他にもカーラジオが2桁伸長した。
 
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