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統計資料
7月の動向に関するコメント


7月概況

    グラフ世界経済減速の影響等から、国内景気はさらに悪化している。個人消費は概ね横バイの状態が続いており、民生用電子機器も7月は1,635億円、前年比99.6%と弱含みで推移した。
    DVD、デジタルスチルカメラの市場拡大により映像機器が同101.8%と好調に推移、併せて、カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器が同105.6%と続伸している。
    半面、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同83.0%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
    上記のほか、好調に推移した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野のPDP、BSデジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回った。構成比で8割強を占める標準(4:3型)は前年比96.6%、ワイドも同90.2%と減少した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、19千台であった。
    液晶テレビは前年比158.5%と引き続き大画面を中心に好調に推移しており、BSデジタルテレビ(累計25万台)は、弱含みで推移している。カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比98.0%と3カ月連続のマイナス、出荷金額も同95.1%とマイナスとなった。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比94.6%と5カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同81.7%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比210.2%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機では2〜3万円台の低価格の製品が多く市場に出回ってきていることや、DVDソフトレンタル店の急増、DVDソフトタイトル数の増加による。反面、平均単価の下落により、出荷金額では、同169.0%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、HiFiアンプも前年比113.9%と伸び続けている。
  • ビデオ一体型カメラは、デジタルが、台数前年比101.5%と微増したが、アナログの大幅減少に伴い、全体では台数前年比98.0%、出荷金額では同92.1%と前年を下回った。
  • MD関連製品は、ポータブル型が競合する半導体オーディオの伸長もあり、台数前年比90.5%、出荷金額でも同82.0%と前年を大きく下回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。また、購入者がステレオセットから小型・高性能化したラジカセにシフトしている。MD/CD付ラジカセは同84.2%、ステレオセットMD付が81.3%とマイナスとなった。MD関連製品全体としては、85.6%と前年を下回った。
  • カー関連機器の数量をみると、7月は、カーステレオ(前年比60.5%)、カーMD(同77.8%)を除く製品は、堅調に推移している。
    中でも、カーCDプレーヤ(同105.4%)、カーナビゲーションシステム(同111.9%)は続伸している。この他にもカーラジオ、カーカラーテレビも2桁伸長した。
 
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