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統計資料
6月の動向に関するコメント


6月概況

    グラフ米国経済減速の影響等から、国内景気は悪化している。個人消費は概ね横バイの状態が続いているが、一部の耐久消費財では底堅い動きもある。民生用電子機器もその中の一つで、6月は1,671億円、前年比100.2%と堅調に推移した。
    DVD、デジタルスチルカメラの市場拡大により映像機器が同103.3%と好調に推移、併せて、カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器が同101.9%と続伸している。
    半面、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同88.4%と引き続きマイナスを記録した。
    上記のほか、全体の伸びに寄与した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野のPDP、BSデジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回った。内訳では、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比91.8%と減少した。ワイドは同107.0%と増加した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、16千台(前月比161.6%)であった。
    液晶テレビは前年比170.6%と引き続き大画面を中心に好調に推移しており、BSデジタルテレビ(累計23万台)は、弱含みで推移している。
    カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比96.2%と2ヵ月連続のマイナスであるが、出荷金額は30型以上等が好調のため同100.0%と堅調に推移した。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比94.7%と4ヵ月連続で前年を下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比210.8%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機では2〜3万円台の低価格の製品が多く市場に出回ってきていることや、DVDソフトレンタル店の急増、DVDソフトタイトル数の増加による。反面、平均単価の下落により、出荷金額では、150.9%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、HiFiアンプも前年比122.5%と伸び続けている。
  • ビデオ一体型カメラは、パソコンへの取り込み等用途は拡大したが、デジタルスチルカメラとの競合が激化し、台数前年比79.5%、出荷金額では前年比73.2%と大幅に前年を下回った。
    一方、全体の9割以上を占めるデジタルビデオカメラも同80.4%と前年を下回り、少子化や競合するデジタルスチルカメラの影響でその伸び率は鈍化もしくは月によりマイナス(1〜6月計は同93.4%)で推移している。
  • MD関連機器のうち、MD・ポータブル型は、競合する半導体オーディオの伸長もあり、台数前年比88.2%、出荷金額でも同80.8%と前年を大きく下回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。また、購入者がステレオセットから小型・高性能化したラジカセにシフトしている。MD/CD付ラジカセは126.5%と引き続き好調であるが、ステレオセットMD付が90.3%とマイナスとなった。MD関連製品全体としては、103.0%と堅調に推移した。
  • カー関連機器の数量をみると、6月は、カーステレオ(前年比57.5%)を除く製品は、堅調に推移している。
    中でも、デジタル機器のカーCDプレーヤ(同101.9%)、カーナビゲーションシステム(同108.1%)は続伸している。この他にもカーラジオ、カーカラーテレビも2桁伸長した。
 
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