中文ENGLISH中文    会員サイトへ アクセス
検索エンジンご利用にあたって
統計資料
5月の動向に関するコメント


5月概況

    グラフ米国経済の減速から、国内景気は在庫調整下で弱含みのなか、個人消費は概ね横バイの状態が続いているが、一部の耐久消費財では底堅い動きもある。
    民生用電子機器もその中の一つで、5月は1,418億円、前年比109.4%と堅調に推移して10カ月連続のプラスとなった。
    DVD、デジタルスチルカメラの市場拡大により映像機器が同107.4%と好調に推移、併せて、カーナビゲーションシステム、MD 複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器が同125.5%と続伸している。
    半面、音声機器は、MD 関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同91.6%と引き続きマイナスを記録した。
    上記のほか、全体の伸びに寄与した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野の PDP、BS デジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • TVの国内出荷台数は、家電リサイクル法施行前駆け込み需要終結後の反動により、前年水準を下回った。内訳では、標準(4:3)型は前年比89.0%、ワイドは98.6%と前年を下回ったが、アナログからデジタルへの移行により、ハイビジョン(502.2%)は前年を大幅に上回った。
    液晶テレビは前年比140.4%も引き続き大画面を中心に好調。BSデジタルテレビ(累計21万台)は、弱含みで推移しており、今後一層の普及が期待される。全体としては、台数前年比91.6%、出荷金額も同93.0%と前年を下回り、昨年10月以来の前年比マイナスとなった。
  • VTRについては、DVD、HDDレコーダなど他の録画機器の普及によりVTRの需要は多く見込めないと予想されているものの、据置型高画質が牽引し、出荷台数で前年比99.7%と健闘している。
  • DVDは、本格的普及期にあり、90千台、前年比167.1%と引き続き市場拡大している。また、今後も高い伸びが期待できる。
    この高伸長の要因としては、1〜2万円台の低価格再生機、ポータブル型、録再機、DVDオーディオの登場に加え、ソフトタイトル数やレンタル店での取り扱い増加等があげられる。
  • ビデオ一体型カメラは、各社による新製品の投入やパソコンへの画像取り込み等の用途拡大により、デジタル(DVC)を中心に伸びてきたが、5月はアナログの大幅な落ち込み(前年比54.1%)があったものの、90千台、同102.1%とプラスに転じた。
    一方、デジタルも同106.7%と堅調に推移したが、少子化や競合するデジタルスチルカメラの影響でその伸び率は鈍化もしくは月によりマイナス(1〜5月計は同96.5%)で推移している。
  • MD関連機器のうち、MD・ポータブル型は、MDLPの登場等で5月は、195千台、前年比118.6%と好調に推移した。
    また、MD全体も203千台、同114.2%とプラスに転じた。一方、複合機器は、初段階の普及一巡と前年水準が高いこともあり、その伸び率は低下傾向にある。また、その購入者がステレオセットから小型・高性能化したラジカセにシフトしており、MD付きステレオセットは同88.7%とマイナスとなっているものの、MDラジカセは同130.9%と続伸している。
  • カー関連機器の数量をみると、5月は、カーステレオ(前年比69.1%)を除く製品は、堅調に推移している。
    中でも、デジタル機器のカーCDプレーヤ(同109.2%)、カーMD(同131.0%)、カーナビゲーションシステム(同153.1%)も続伸している。この他にもカーラジオ、カーカラーテレビも2桁伸長した。
 
ページ上端へ

Copyright ©2016 JEITA All Rights Reserved.