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統計資料
4月の動向に関するコメント


4月概況

    グラフ米国経済の減速から、国内景気は在庫調整下で弱含みのなか、個人消費は概ね横バイの状態が続いているが、一部の耐久消費財では底堅い動きもある。
    民生用電子機器もその中の一つで、4月は1,502億円、前年比103.4%と堅調に推移して9カ月連続のプラスとなった。これは、家電リサイクル法施行前の駆け込み需要の反動減が予想されたカラーテレビが3月の受注残出荷により前年水準を確保したことに加え、DVD、デジタルスチルカメラの市場拡大により映像機器が同109.3%と好調に推移、併せて、カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤを軸にカーAVC機器が同101.3%と再浮上したことによる。
    半面、音声機器は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同90.0%と3カ月連続のマイナスを記録した。
    上記のほか、全体の伸びに寄与した製品としては、既存分野の液晶カラーテレビ、新規分野のPDP、BSデジタル関連機器、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビは、家電リサイクル法施行前の駆け込み需要の反動で、その落ち込みが懸念されたが、前月の受注残出荷で748千台、前年比102.2%と前年水準を確保、6カ連続のプラスとなった。ただ、5月以降の市況は厳しくなると推計される。4月のタイプ別の数量をみると、標準型(同99.7%)は若干下回ったものの、昨年12月からのBSデジタル放送の本格放送も相俟って、ワイドテレビ(同112.7%)、ハイビジョン・直視型(同463.8%)は順調である。
    そのなか、BSデジタルテレビ(当月11千台、累計約200千台)は、市場投入後、昨年末までは順調な滑り出しであったが、本年に入り弱含みで推移しており、今後の普及が期待される。
  • VTRは、買替サイクルが下降局面にあることに加え、DVD、HDDレコーダ等の新たな録画再生機器の普及の影響を受け、448千台、前年比96.4%と2カ月連続のマイナスとなった。そのなか、デジタルVTRは、ウエイトは未だ低いが、BSデジタル放送開始による高画質録画へのニーズが高まり、同107.4%と順調に推移している。
  • DVDは、本格的普及期にあり、96千台、前年比229.1%と倍増ペースで市場拡大している。また、今後も高い伸びが期待できる。
    この高伸長の要因としては、1〜2万円台の低価格再生機、ポータブル型、録再機、DVDオーディオの登場に加え、ソフトタイトル数やレンタル店での取り扱い増加等があげられる。
  • ビデオ一体型カメラは、各社による新製品の投入やパソコンへの画像取り込み等の用途拡大により、デジタル(DVC)を中心に伸びてきたが、4月はアナログの大幅な落ち込み(前年比52.4%)で102千台、同96.8%と2カ月連続のマイナスとなった。
    一方、デジタルも同101.4%と微増となったものの、少子化や競合するデジタルスチルカメラの影響でその伸び率は鈍化もしくは月によりマイナス(1〜4月計は同94.3%)で推移している。
  • MD関連機器のうち、MD・ポータブル型は、MDLPの登場等で好調を持続してたが、4月は、前年水準が高く214千台、前年比97.5%と6カ月振りマイナスに転じた。また、MD全体も225千台、同96.1%と2カ月連続のマイナスを記録した。
    一方、複合機器は、初段階の普及一巡と前年水準が高いこともあり、その伸び率は低下傾向に、その購入者がステレオセットから小型・高性能化したラジカセにシフトしている。そのなか、MD付きステレオセットは同90.9%とマイナスとなっているものの、MDラジカセは同123.0%と続伸しており、全体としては同103.8%と堅調に推移している。
  • カー関連機器の数量をみると、4月は、カーステレオ(前年比66.5%)を除く製品は、堅調に推移している。
    そのなか、デジタル機器のカーCDプレーヤ(同105.1%)やカーMD(同116.4%)が、それぞれ2カ月、3カ月振り浮上、カーナビゲーションシステム(同105.0%)も続伸している。この他にもカーラジオ、カーカラーテレビも2桁伸長した。
 
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