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統計資料
8月の動向に関するコメント


8月概況

グラフ景気は依然厳しい状況にあるが、個人消費は横這いで推移する中、一部に底固さも見られ、輸出の増加や在庫調整の進展を背景に、持ち直しの動きがみられる。
民生用電子機器の8月出荷金額は1,391億円、前年比100.7%となり、2ヶ月連続のプラスとなった。
分野別に見ると、映像機器国内出荷金額は、PDP、液晶カラーテレビ、DVDが好調であることに加え、BSデジタルの普及も加速し、同106.2%と5ヶ月連続のプラスとなり、音声機器、カーAVC機器のマイナスを補った。
音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の需要一巡や単価下落傾向など、同83.4%と厳しい状況が続いている。
カーAVC機器国内出荷金額は、カーナビゲーションシステム、カーカラーテレビが堅調であったが、全体では同98.3%と微減であった。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、構成比で約8割を占める標準(4:3)型が前年比92.8%、ワイドも同92.8%である。液晶カラーテレビとPDPへのシフトにより前年割れが続いている。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは25千台であった。
    BSデジタルテレビは、26千台(発売当初からの累計は約68万台)となった。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナとBSデジタル受信チューナ付PDP(PDPのみ6月実績まで)を合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,432千台となる。カラーテレビ計(液晶カラーテレビ・PDP除く)としては、台数前年比94.6%と3ヶ月連続してマイナスとなった。
  • 液晶カラーテレビは前年比144.2%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。サッカー・ワールドカップで需要が喚起された、PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ) の国内出荷台数は、同335.6%の12千台の出荷となった。各社ラインアップの充実とインチ当りの単価が低下していることで、順調に市場が形成されてきている。
    なお、カラーテレビ全体(カラーテレビ計+液晶カラーテレビ+PDP)に対する液晶テレビの構成比は10.1%(台数)、13.1%(金額)、PDPの割合が1.7%(台数)、18.1%(金額)と各々高い割合になってきている。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比82.4%と18カ月連続で前年を下回った。今後、DVD録再機、HDDレコーダなどに代替していくものと考えられる。
  • DVDビデオは、前年比208.5%と引き続き高い伸びとなっている。VTRからの買い替え需要でDVD/VTR一体型が大きく伸びていることが数量の伸びを支えている。DVD録再機は、低価格化の進む単体タイプと多様な編集が可能で使い勝手の良い高級タイプのHDD内蔵型の両面で需要が拡大している。
  • ビデオ一体型カメラは、前年比107.7%と数量ベースではプラスを維持しているが、低価格化が進み、出荷金額では前年比83.2%にとどまった。
  • MD関連製品では、録再機が大きく落ち込みMDポータブル型は台数前年比94.3%とマイナスに転じた。 MD複合機器については、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同77.6%、ステレオセットMD付は87.1%とマイナスが続いている。
  • カービジュアル機器については、カーナビゲーションシステムが主として市販とディーラ装着の好調で台数前年比110.5%となった。カーカラーテレビは市販とカーメーカー工場でのライン装着が好調で同113.7%と伸長した。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同107.4%、カーラジオが同99.7%と比較的堅調であった。しかし、カーMDは同82.7%、カーステレオが同77.6%と依然として厳しい状況にある。
 
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