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統計資料
2月の動向に関するコメント


2月概況

グラフ景気は、依然厳しい状況にあるが、一部に下げ止まりの兆しがみられ、個人消費は横ばいとなっている。民生用電子機器の2月出荷金額は1,453億円、前年比93.5%と前年を下回った。
カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤが全体を牽引し、カーAVC機器国内出荷金額計では同102.2%と好調であった。
映像機器国内出荷金額は、液晶カラーテレビ、DVDが好調であったが、同92.0%と前年を下回った。また、音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同85.9%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
上記のほか、好調に推移した製品としては、新規分野のPDP、ホームシアターシステム等がある。

主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、家電リサイクル法施行前の駆け込み需要で前年水準が高かったこともあり、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比72.6%、ワイドも同77.6%と前年を大幅に下回った。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、26千台であった。
    液晶カラーテレビは前年比121.5%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。BSデジタルテレビは、26千台(発売当初からの累計約47万台)と回復の兆しが見え始めた。BSデジタルテレビとBSデジタルチューナを合わせた「BSデジタル関連機器」の発売当初からの累計は1,029千台となる。
    カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比75.3%と10カ月連続のマイナス、出荷金額も同76.6%のマイナスとなった。
  • PDP(PDPテレビおよび民生用PDPモニタ)の国内出荷台数は、前年の4.7倍と急増した。
    この要因は、ホームシアター需要とPDPの単価下落によるものと思われ、サッカー・ワールドカップ開催に向けて需要拡大が期待される。
  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比80.9%と12カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同70.4%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。
  • DVDビデオは、本格的普及期にあたり、前年比211.7%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと期待される。伸びた要因としては、再生専用機で急速に低価格化が進んでいることや、VTRとの複合型の需要拡大、DVDビデオソフトタイトル数の拡充が挙げられる。半面、平均単価の下落により、出荷金額では、同181.2%にとどまった。
    DVDビデオの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、ビデオプロジェクションも前年比118.9%と伸長した。
  • ビデオ一体型カメラは、競合するデジタルスチルカメラの急激な需要拡大の影響はあるものの、デジタルビデオカメラは台数前年比130.4%、ビデオ一体型カメラ合計では同123.4%、出荷金額では前年比103.9%と好調に推移した。
  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比88.2%と大幅に前年を下回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同74.8%、ステレオセットMD付は同85.3%と大幅なマイナスとなった。
  • カービジュアル機器は、カーナビゲーションシステムが台数前年比115.3%と好調だった半面、カーカラーテレビは同84.2%と前年を下回った。
    一方、カーオーディオ機器は、カーCDプレーヤ(カーMDとの複合型含む)が同101.1%、カーMD同121.4%と好調だったものの、カーステレオ同69.9%、カーラジオ同87.0%と厳しい状況が続いている。
 
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