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統計資料
11月の動向に関するコメント


11月概況

    グラフ 米国同時多発テロ事件等の影響もあり、世界経済がほぼ同時に減速するなど懸念すべき点があり、国内景気は悪化を続けている。個人消費は弱含みで、民生用電子機器の11月実績は1,904億円、前年比93.5%と前年を下回った。
    カーナビゲーションシステム、MD複合機器を含むカーCDプレーヤが堅調である半面、全体のカーAVC機器国内出荷金額では同97.3%と前年割れとなった。
    映像機器国内出荷金額は、DVD、液晶カラーテレビが好調ではあったが、同94.3%と前年を下回った。また、音声機器国内出荷金額は、MD関連機器の本格普及で前年水準が高く、その需要が一巡したことや大幅な単価下落もあり同85.5%と引き続きマイナスを記録し、厳しい状況にある。
    上記のほか、好調に推移した製品としては、新規分野のPDP、ホームシアターシステム等がある。


主要製品別動向
  • カラーテレビの国内出荷台数は、前年水準を下回り、構成比で8割強を占める標準(4:3)型は前年比88.7%、ワイドも同79.3%と減少した。BSデジタルテレビが大部分を占めるハイビジョンは、49千台であった。
    液晶カラーテレビは前年比131.9%と引き続き大画面を中心に好調に推移している。BSデジタルテレビ(発売当初からの累計約37万台)は、前年比112.6%と回復の兆しが見え始めた。カラーテレビ全体(液晶テレビ除く)としては、台数前年比88.5%と7カ月連続のマイナス、出荷金額も同78.6%のマイナスとなった。

  • VTRについては、普及率も高く需要も一巡しており、出荷台数で前年比93.6%と9カ月連続で前年を下回った。出荷金額でも単価下落の影響により、同82.4%と前年を大きく下回った。将来的にはDVD録再機、HDDレコーダなどにシフトしていくものと考えられる。

  • DVDは、本格的普及期にあたり、前年比211.3%と高い伸びとなっており、今後も高い伸びが続くものと予想される。伸びた要因としては、再生専用機で急速に低価格化が進んでいることや、DVDソフトレンタル店の増加、DVDソフトタイトル数の拡充が挙げられる。半面、平均単価の下落により、出荷金額では、同177.3%にとどまった。
    DVDの普及に伴うホームシアター需要が拡大したことにより、ビデオプロジェクションも前年比117.2%と伸びている。

  • ビデオ一体型カメラは、競合するデジタルスチルカメラの急激な需要拡大の影響を受けて、全体では台数前年比82.8%、出荷金額では同74.4%と前年を下回った。

  • MD関連製品は、MDポータブル型が台数前年比101.9%、と4カ月連続で前年を上回った。
    MD複合機器については、前年水準が高く、初段階の普及は一巡したと思われる。MD/CD付ラジカセは同78.3%、ステレオセットMD付は同86.6%と大幅なマイナスとなった。MD関連製品全体としては、同89.9%と前年を大きく下回った。

  • カー関連機器の数量をみると、カーナビゲーションシステム(同105.7%)、カーカラーテレビ(同100.8%)並びにカーMD(同113.8%)は好調に推移した。一方、カーオーディオ機器は、カーステレオ(前年比62.9%)、カーCDプレーヤ(同98.2%)並びにカーラジオ(同86.9%)と、軒並みマイナスの厳しい状況となった。
 
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