JEITA

佐々木会長：日墨EPAが両国の関係に重要な役割を果たしている。JEITA会員もメキシコに30社以上の生産法人を設立しており、雇用の創出、周辺産業の育成、技術移転などに貢献している。日本電気も40年前に進出し、通信機器関係事業を展開している。

岡村会長：日墨は、1888年に外交関係が樹立されて以来、伝統的に友好関係にある。経済関係の交流だけではなく、人の交流、学術的な交流、文化的な交流も深く進展している。日墨EPA締結後には、政策についても議論の場が設けられた。3つの拠点をもつ東芝も、大変お世話になっている。

野間口会長：エコノミスト誌は、メキシコが2040年に世界5位の経済規模になると予測している。日系の電子産業も、高い成長力のあるメキシコと関係が深まったことを喜んでいる。三菱電機もプロジェクションテレビとエレベータなどの工場を持っている。今後もメキシコ社会に貢献して行きたい。

　日墨は昔から良好な関係だが、近年は特に良い関係が築かれている。メキシコは対内投資も増えているし、投資環境も良い。国内市場も1億人以上の規模で、経済長率も高い。FTAのネットワークもあり、地理的にも優れている。カルデロン大統領は、投資と雇用を増やすことを、政権の優先課題としており、これらに関する施策を検討している。今後は、裾野産業の育成を目指しており、JEITA会員企業からの更なる投資を期待している。